【プロおすすめ】ハーネス対応の空調服10選

今回のテーマは「おすすめのハーネス対応空調服」です。
ハーネスの義務化に伴い、空調服にもハーネス対応モデルが続々と登場しています。
機能性・デザイン・価格、そして肝心の涼しさなど、各メーカーそれぞれ特徴がありますが、たくさんありすぎてどれを選んだらよいか分からない、という方が多いのではないでしょうか。

この記事では、プロがおすすめするハーネス対応のおすすめ空調服をご紹介します。

ハーネス対応空調服とは

空調服の上からフルハーネス型の安全帯（墜落制止用器具）を付けてしまうと、ファンに接触したり、上から服が締め付けられて服の中の空気が循環しないようになってしまいます。
ハーネス非対応だと、せっかくの空調服の効果が得られず、熱中症対策の効果も半減…。

でも外の現場での高所作業などで、フルハーネスを付けても涼しい空調服が必要ですよね。
ハーネス対応となっている空調服は、空調服の中にハーネスを取り付け、ランヤードが後ろから取り出せるようになっているものと、空調服の上からハーネスを取り付けられるものの2種類があります。
空調服の中にハーネスを付けるタイプのものは、安全帯のフックが掛けられるようにDカンがついているものも。
胸ポケットが縦型になっているなど、フルハーネスを付けていても使いやすさを追求した空調服がたくさん発売されているので、高所作業をするワーカーの人は必見です。

高所作業をする際に空調服を着る危険性

空調服を着る際、ハーネスを着用しても涼しく過ごせるよう対応しているハーネス対応空調服ですが、ハーネス以外にも高所作業をする際は危険が潜んでいます。
それが、ファンやバッテリーなどの落下です。
高所からファンなどが落下すると、危険な事故に繋がる可能性があります。
ハーネス対応空調服には、ファン部分に落下防止ネットが備わっているものもあるので、選ぶ際はそちらも注目してお選びください。

フルハーネス義務化について

2019年2月1日から労働安全衛生法施行令が施行され、高所作業ではフルハーネス型の墜落制止用器具の着用が原則義務化されました。
詳しくは、以下の記事で紹介しているので、高所作業を伴う現場の方は必ずチェックしておいてくださいね。

フルハーネス型安全帯の呼び名は墜落制止用器具へ!【法改正の要点まとめ】

ハーネス対応空調服を選ぶポイント

ハーネス対応空調服を選ぶ際には、安全性はもちろん、作業時の動きやすさや通気性、さらには法令への適合性まで考慮することが大切です。
フルハーネスの義務化により、空調服の選び方にも変化が求められています。
ここでは、現場での快適性と安全性を両立させるためにチェックすべきポイントを3つの視点で解説します。

安全性と動きやすさのバランス

ハーネス対応空調服を選ぶ際にもっとも重視すべきなのが、安全性と作業中の動きやすさのバランスです。
特に高所作業や建設現場では、落下防止のためにフルハーネスの着用が義務付けられていますが、その上に空調服を着ると動きが制限されてしまう場合があります。
逆に空調服の上からハーネスを装着すると、ファンの通気性や冷却効果が損なわれる恐れも…。
そのため、動きやすい設計かつハーネス装着を想定して、ファンやケーブルがハーネスと干渉しにくい空調服を選ぶことが重要です。

ファン位置とハーネスの干渉対策

空調服にとってファンの位置は冷却性能に直結する重要なポイントですが、ハーネスを併用する際にはこのファン位置が干渉の原因にもなります。
特に、腰の位置にファンが設置されているタイプは、ハーネスのベルトと重なってしまい、風が遮られることで空調機能が十分に発揮できないことがあります。

そのため、ハーネス対応空調服では、ファン位置が背中の上部にあるハイバックタイプや、脇下にあるサイドファンタイプを選ぶと安心です。
コードの配線やバッテリーの取り付け位置も、作業中に邪魔にならないかチェックしましょう。

空調服のファンの位置に関する記事はこちら

空調服はファンの位置で涼しさが変わる!?【上部ファン・サイドファン・腰ファン】比較

ハーネス対応空調服のメリット・デメリット

ハーネス対応空調服には多くの利点がありますが、導入にあたっては注意点も存在します。
ここでは、実際に現場で使用する前に知っておきたいメリットとデメリットを整理し、最適な選択ができる解説をしていきます。
良い点だけでなく課題も把握することで、納得のいく空調服を購入しましょう。

ハーネス対応空調服のメリット

ハーネス対応空調服の最大のメリットは、フルハーネスを装着した状態でも快適に作業ができる点です。
従来の空調服にハーネスを装着すると、ハーネスがファンやコードと干渉して送風効果が下がったり、動きづらくなったりする問題がありました。
その点ハーネス対応モデルでは、ウェアに両肩ハーネスフックハンガーがあったり、ランヤード取付口があったり等の工夫が施されており、安全性を損なわずに暑さ対策ができます。

ハーネス対応空調服のデメリット

ハーネス対応空調服のデメリットとしては、まず価格が通常の空調服よりも高めに設定されている傾向があることです。
そのため、予算が足りない現場や大量購入が必要な現場では、価格が導入の障害になるかもしれません。

おすすめのハーネス対応空調服

空調服の上からハーネスを付けられるハーネス対応空調服

一部の作業現場では、ハーネス（安全帯）をきちんと着用しているかの確認や劣化を確認するため、空調服の上からハーネスを身につけることを推奨している場合があります。
一般的な空調服だと空気が循環しなくなってしまいますが、アイトスのスペーサーパッド対応の空調服なら、上からハーネスを取り付けることができ、着脱が簡単な点も人気です。