
空調服は暑さ対策の定番として、多くの作業現場やアウトドアで活用されていますが、「いつから着るのがベストなの?」という疑問を持つ人は多いでしょう。
特に近年は春先から気温が高く、空調服を着用する人が増えています。
そこでこちらの記事では、気温や湿度、地域差を踏まえた空調服の着用タイミングを徹底解説します。
快適に過ごすポイントも解説するので、ぜひ使用する際の参考にしてくださいね。
なお、「空調服」は株式会社空調服の登録商標です。
本記事では、広く一般的に認知されている呼び名として「空調服」という言葉を使用しています。
空調服はいつから着る?判断基準と目安

空調服を着始めるタイミングは気温や湿度、作業内容にもよりますが、春の後半から夏本番にかけての使用が一般的です。
以下で、判断のポイントを細かく見ていきましょう。
効果が出るのは25〜30℃以上
空調服が本領を発揮するのは、気温が25〜30℃以上になった頃からです。
屋外での作業や風通しの悪い屋内空間では、体温上昇を防ぐためにも早めの着用がおすすめです。
また、風の力で汗を気化させて体を冷やす仕組みなので、ある程度発汗していることが前提になります。
逆に、気温が低すぎると寒さを感じる原因になるため、最低でも20℃以上の環境で使い始めると快適です。
湿度が高い環境でも効果的
気温だけでなく、湿度も空調服の着用タイミングを左右する要素です。
たとえば25℃前後でも湿度が70%以上あれば、不快指数が高く、蒸し暑さを感じやすくなります。
不快指数とは、気温と湿度から算出される、蒸し暑さを表す指標のことです。
- 不快指数75〜80:やや暑い
- 80〜85:暑くて汗が出る
- 85以上:暑くてたまらない
不快指数が75を超える日には、迷わず空調服を活用した方が良いでしょう。
地域別の着用開始タイミング
地域によって気温や湿度の上がる時期が異なるため、着用開始のタイミングにも差があります。
たとえば東京では気温が25℃を上回ることが多くなる5月中旬から、大阪や福岡ではそれよりも1〜2週間早い、5月初旬から使い始めるのが良いでしょう。
北海道など涼しい地域では、6月に入ってからでも十分間に合います。
天気予報の活用
空調服を着るタイミングを見極めるには、天気予報の活用が欠かせません。
前日から気温や湿度の予報をチェックし、不快指数や猛暑日予報に注目しましょう。
週間天気の中で「夏日」や「熱中症警戒アラート」が出ている日は空調服が必要になる可能性が高いので、チェックしておけば事前に準備できるでしょう。
4月頃でも一時的に「夏日」や「真夏日」となる日もあるため、屋外作業などで暑さに晒されやすい環境で働く方は、予報を十分にチェックしましょう。
季節ごとの空調服の活用法

空調服は夏だけのアイテムではありません。
春から秋にかけて、それぞれの季節で異なる使い方ができます。
以下では、季節ごとの活用ポイントを紹介するので、ぜひ長く活用して快適に過ごしましょう。
初期利用は春から初夏にかけてがおすすめ
春の終盤、特にゴールデンウィークを過ぎたあたりから、日中は汗ばむ陽気の日が増えてきます。
この時期に空調服を使い始めることで、快適なままストレスなく過ごせるでしょう。
ただし朝晩は冷える日もあるため、風量を調整できるモデルや着脱しやすい構造のものを選ぶと安心です。
梅雨時期は湿度対策に最適
梅雨の季節は気温が高くなくても、湿度が高いため不快感を感じやすい傾向です。
そんな場面で空調服を着れば、送風によって汗を気化させて快適に過ごせます。
また、吸汗速乾性のあるインナーや、接触冷感機能があるものを合わせることで、梅雨独特のジメジメとした不快感を軽減できます。
真夏は空調服をフル活用しよう
真夏の空調服は必需品と言っても過言ではありません。
日中の気温が35℃を超えるような猛暑日には、体温調節のためにファンをフル稼働させる必要があります。
ただし、その際に注意したいのがバッテリー切れです。
暑いからといってターボモードで運用すると、作業終了までバッテリーが持たない可能性があります。
そのため、バッテリー切れにならないよう、予備バッテリーの持参や大容量タイプの使用を検討しましょう。
また、アイスベストなどの暑さ対策アイテムや、冷却タオル、保冷剤などと併用すれば、風量を抑えて効率よく体を冷やすことができます。
初秋はオンオフの切り替えが鍵
近年は9月に入っても気温、湿度は高く、空調服の活用価値は高いままです。
さらに季節が進むと、朝晩の温度差が激しくなるため、気温変化に合わせてオンオフや風量を切り替えやすいタイプを選ぶと便利です。
また、ベストタイプなどのモデルは着脱もしやすく、快適さと利便性を両立できます。
空調服を快適に着るための準備
空調服は快適に着るための準備が欠かせません。
準備しておかないと、いざ使いたいと思った日に使えなかったり、快適に使用できなかったりするでしょう。
ここからは、空調服を快適に着るために必要な準備について詳しく紹介します。
着用前に気温と天気を確認する
空調服は使用に適した気温があるため、天気予報のチェックは必須です。
気温が20℃以上あり、湿度が高い日が続いているなら、使用開始のサインと捉えて良いでしょう。
特に、週間天気予報で30℃超えの予測がある場合は、使用の準備を始めておくと安心です。
インナーと重ね着が快適さを左右する
空調服の性能を最大限に引き出すためには、インナーの選び方も重要です。
吸汗速乾性の高いインナーや冷感インナーを着用することで、送風による冷却効果が高まります。
また、重ね着する場合は、空気の流れを遮らない薄手素材を選ぶと快適です。
空調服をさらに涼しく着る方法はこちら
事前メンテナンスとチェックを徹底する
シーズン前に空調服を快適に使うためには、ファンやバッテリーの動作確認、ウェアの洗濯やほつれのチェックを済ませておきましょう。
チェックしておきたい項目は以下の5点です。
- バッテリーの充電
- ファンの取り付け確認
- 配線の断線確認
- 服本体の破れ・汚れチェック
- 必要なアクセサリー(保冷剤・インナーなど)の用意
空調服のメンテナンスに関する記事はこちら
空調服のおすすめモデル3選|用途別に厳選紹介
夏に向けて、空調服をこれから購入して使いたいという人もいるでしょう。
しかし、空調服にはさまざまなモデルがあるため、どの空調服を選べば良いのか迷いますよね。
ここからは、この夏おすすめの空調服を3選、用途別に厳選してご紹介します。
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空調服を着始める際の注意点
空調服を着始める際は、快適に着用できるようにいくつかの注意点を押さえておきましょう。
それぞれの注意点について詳しく解説するので、ぜひ使用開始前にチェックしておいてください。
風が寒いと感じたらまだ早い
空調服は送風により体温を下げるため、気温が低いと寒さを感じることがあります。
特に、20℃未満の場合は寒さを感じる可能性が高いでしょう。
着用した際に「涼しい」を通り越して「寒い」と思った場合は、まだ着用のタイミングではないかもしれません。
気温だけでなく作業環境も考慮する
空調服を使うべきかどうかは、作業内容や場所によっても変わってきます。
同じ気温でも、直射日光が当たる屋外と日陰の屋内では体感温度が大きく異なります。
また、ビニールハウスでの農作業など、風通しの悪い場所や熱がこもる環境では早めの着用が推奨されます。
作業中に蒸し暑さを感じたり汗をかいたりするなら、空調服を使用しても良いでしょう。
汗をかかないと効果半減
空調服は「汗を気化させる」ことで冷却効果を得るため、まったく汗をかかない状態では効果が薄れます。
乾燥した涼しい日には適さない場合もあるため、着用条件には注意が必要です。
汗を気化させる、気化熱についての記事はこちら
まとめ
空調服は、いつから着るべきかを気温・湿度・地域差・作業環境などから判断することで、より効果的に活用できます。
近年は猛暑が続いていることもあるため、5月からの早期着用がおすすめです。
この記事で紹介した事前準備と適切な判断で、空調服を最大限に活用してくださいね。
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この記事を監修してくれたユニフォーム博士
![]() | 岩田 百志(いわた もとし) ユニフォームを販売して20年。 豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。 現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。 |
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