気化熱とは

気化熱とは

気化熱とは、液体が気体に変わる際に吸収される熱エネルギーのこと。「気化」とは液体が気体に変化する現象のことを指します。

気化熱の仕組み

気化熱の仕組みを、汗をかいた時を例に説明します。
発汗は体温を下げるための重要な働きです。体温が上昇すると、体内の熱を放出し、適切な温度に保つために汗をかくことで体温を調節します。

汗が皮膚表面に出ると、周囲の空気と接触して蒸発します。この蒸発には気化熱が必要であり、周囲の熱を吸収します。この吸収された熱が体温を下げる役割を果たし、体温を一定の範囲に保ちます。
つまり、体温が上昇しても、発汗によって汗が蒸発する際に気化熱が吸収されることで体温が下がります。

この仕組みによって、私たちは暑い環境下でも適切な体温を維持し、熱中症などの体温調節の障害を防ぐことができます。

気化熱を利用したユニフォーム

ファン付き作業着(空調服®・エアークラフト)

空調服®やエアークラフトなどのファン付き作業着は、服についた小型のファンで外気を取り込み、服の中に風を送り込むことで汗を蒸発させ、その気化熱によって身体を涼しくさせるアイテムです。

ユニまる博士ユニまる博士

気化熱を利用したユニフォームは、他にも特殊冷感素材「クールコア」を使用したポロシャツやコックシャツもあるよ。ユニフォームを涼しく着たい場合は、気化熱を利用している素材や仕組みかどうかもチェックしてね。

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