医療用スクラブとは?医者や看護師の服装におすすめのユニフォームを紹介

医療現場で見かける白衣とは少し異なる、カラフルでシンプルなデザインの服、それが「医療用スクラブ」です!

近年、多くの医療機関で採用が増えているこのユニフォームは、従来の白衣と比べてどのような特徴があるのでしょうか。また、なぜ医療現場でおすすめされているのでしょうか。

ここでは、医療用スクラブの基本的な情報から選び方のポイントまでを詳しくご紹介します。
医療従事者の方はもちろん、病院経営者や医療ユニフォームに興味がある方も、ぜひ最後までご覧ください!

医療用スクラブとは

スクラブのイメージ画像
MIZUNO(ミズノ) スクラブ[男女兼用](31-MZ0700)

医療用スクラブとは、医療現場で使用される比較的新しいタイプのユニフォームです。

その起源は1990年代にさかのぼります。当時、手術室のスタッフが着用していた清潔な服装が、名前の由来となっています。「スクラブ(scrub)」という言葉には「ゴシゴシ洗う」という意味があり、衛生的なイメージと結びついています。


具体的には、スクラブは上下セパレートのシンプルなデザインが特徴的です。一般的に、上着はVネックの半袖シャツタイプで、ポケットが付いているものが一般的です。

下は、ウエストがゴム式またはドローストリング(ヒモで絞れるタイプ)で調整可能なパンツです。

素材は通気性や耐久性に優れた綿やポリエステル、それらの混紡などが使用されています。


カラーバリエーションが豊富なのも、スクラブの大きな特徴です。従来の白衣のイメージを覆す、さまざまな色やパターンのスクラブが存在します。

主に外科医や麻酔科医など、手術や処置を行う医療従事者が着用していますが、病院や診療科ごとに色分けをしたり、個人の好みに合わせて選んだりすることもできます。


スタッフ

親しみやすいと思ってもらいたいからピンク、清潔感や信頼感を感じてほしいからサックス、など、受け取ってほしい印象で色を選ぶのもおすすめです!!

スクラブと従来の白衣との違い

スクラブと白衣のイメージ

医療用スクラブと従来の白衣は、まずデザインの面での違いが挙げられます。

従来の白衣は、襟付きの長袖コートタイプが一般的で、フォーマルな印象。一方、スクラブはVネックの半袖または長袖シャツタイプで、よりカジュアルな印象です。白衣がビジネススーツに例えられるとすれば、スクラブは作業着に近いイメージですね。


素材も異なり、白衣は主に綿100%や綿とポリエステルの混紡のものが多く、きちんとした外観を保つために比較的厚手の生地が使用されています。

対して、スクラブは軽量で通気性の良い素材が使われることが多く、ポリエステルや綿とポリエステルの混紡、さらには機能性繊維(消臭性、抗ウイルス性、撥水性などの特性がある)を用いたものもあります。


機能性の面でも、スクラブは白衣に比べてメリットが多いです。

スクラブは動きやすさを重視して設計されているため、激しい動きを伴う救急医療や手術室などの現場で特に重宝されます。また、着脱が簡単で、汚れた場合にもすぐに取り替えられるという利点もあります。


洗濯のしやすさも、スクラブの大きな特徴です。白衣は形状が複雑で、襟やポケットなどの部分に汚れが溜まりやすいのに対し、スクラブはシンプルな形状のため洗濯が簡単です。

また、スクラブは高温での洗濯や乾燥に耐える素材が使われていることが多く、衛生面でも優れています。

スクラブとケーシーの違い

スクラブとケーシーのイメージ

医療現場で見かけるユニフォームの中に、スクラブとよく似た「ケーシー」があります。一見すると区別がつきにくい両者ですが、以下のような点で違いがあります!

スクラブケーシー
形状Vネック・半袖
プルオーバー / 前開き 
立襟(スタンドカラー)・半袖
前開き
ポケットの数  非常に豊富白を基本に落ち着いた色合いが中心
デザインシンプルで機能性重視ややフォーマルな印象

ケーシーとは

ケーシーは、医療現場で幅広く使われているユニフォームのひとつです。
上衣は立ち襟(スタンドカラー)で首元がすっきり見え、前開きでボタンやスナップで留める半袖タイプが主流。
下には動きやすいズボンを合わせるのが一般的です。

ドクターコートに比べて丈が短いため、より動きやすいデザイン。
スクラブよりも少しフォーマルな印象があり、きちんと感を大切にしたい場面にも向いています。

ケーシーを着用する場面

ケーシーは、医師の診察時や歯科医院、クリニックなどで、専門性と清潔感を演出しつつ、白衣ほどの堅苦しさを避けたい場合に選ばれます。
理学療法士や作業療法士など、ある程度の動きやすさも求められる職種にも適しています。

また、医療従事者のほか、理容師や整体師などにも利用されています。

医療現場でスクラブがおすすめの理由

医療現場のイメージ

医療現場でスクラブの採用が増えている背景には、さまざまな利点があります。ここでは、スクラブがおすすめされる主な理由を紹介していきます。

耐久性が高い

医療現場で使われるユニフォームは、毎日の着用や繰り返しの洗濯、さらに消毒など、過酷な環境にも耐えなければなりません。
スクラブに多く使われているのは、ポリエステルや綿、またはその混紡素材。
摩擦や洗濯に強く、丈夫な生地が選ばれています。
そのため型崩れしにくく、色あせも少ないので、長くきれいな状態を保てるのが魅力です。

結果として、清潔感のある見た目をキープできるうえに、買い替え頻度も減らせるため、コスト面でも安心です。

速乾性がある

スクラブは、ポリエステルなどの速乾性に優れた素材で作られていることが多く、汗をかいても素早く乾くため、さらっとした着心地が続きます。
ベタつきや冷えを防げるので、長時間の勤務でも快適さをキープしやすくなります。

洗濯後の乾きが早いのも嬉しいポイントです。
毎日着替える必要がある医療現場にとって、すぐに乾いてくれる素材はとても実用的といえます。
雑菌の繁殖を抑える効果も期待でき、衛生面でも安心して使えるのが魅力です。

デザインがゆったりしている

スクラブは、体のラインを拾いすぎないゆったりとしたシルエットが特徴です。
腕を上げたり、かがんだり、患者さんを支えたりといった大きな動きもスムーズにこなせます。

窮屈さを感じにくく、長時間の着用でもストレスが少ないため、業務にしっかり集中できるのもポイント。
動きやすさは仕事の効率にも直結するため、医療の質を支える大切な要素のひとつです。

ファスナーやボタンがないものが多い

スクラブは、着脱がしやすいだけでなく、安全性にも配慮されたデザインが特徴です。
多くのモデルは、頭からすっぽりとかぶるプルオーバータイプ。
前面にファスナーやボタンなどの突起物が少なく、患者さんや医療機器への接触リスクを抑えられます。

なかには、より脱ぎ着しやすいようにファスナー付きのタイプもありますが、その場合も布でカバーされていたり、引っかかりにくいスナップボタンが使われていたりと、安全性への工夫がしっかりされています。

下着が透けにくい

スクラブは、厚手の生地や透けにくい織り方を採用しているものが多いため、淡い色でもインナーが目立ちにくい設計になっています。
視線を気にせず業務に集中できるのは、現場で働くスタッフにとって大きな安心材料です。
とくに女性スタッフにとっては、着るたびに感じる安心感につながる、見逃せないポイントといえます。

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清潔感を保ちやすい

医療現場では、いつでも高い清潔レベルが求められます。
その点、スクラブは防汚加工が施された素材や、汚れが落ちやすいシンプルな設計のものが多く、日々の洗濯やお手入れもスムーズです。

中でもポリエステル系の素材は、汚れが染み込みにくく、繰り返しの洗濯にも強いのが特長。
常に清潔な状態を保ちやすいため、患者さんに安心感を与え、院内感染のリスク軽減にもつながります。

カラーバリエーションが豊富にある

スクラブの魅力のひとつは、従来の白衣にはなかった豊富なカラーバリエーション。
院内のイメージカラーに合わせたり、診療科ごとに色分けしたりと、視認性と運用のしやすさを両立できます。

また、スタッフ自身が好きな色や似合う色を選べることで、仕事へのモチベーションアップにもひと役買うことができるでしょう。
青は「信頼感」、ピンクは「優しさ」など、色が持つ心理的効果を活かしたブランディングにもつながります。

スクラブの色に関する記事はこちら

目的別に選びやすい

スクラブは、デザインも機能性もバリエーションが豊富。
着用する場面や職種、作業内容に応じて選べる柔軟さが魅力です。

手術室などでは動きやすさや吸汗速乾性を重視。
外来では、患者さんに安心感を与える色やデザインが好まれます。
ポケットの位置や数、ストレッチ性、制菌加工の有無など、必要な機能に応じて選べるので、業務効率も快適さもぐんとアップしますよ。

スクラブを選ぶときのポイント

スクラブのイメージ

スクラブの凄さが分かったところで、次はスクラブ選びのポイントをご紹介していきます!

素材

スクラブの素材は、着心地、機能性、耐久性を左右する重要な要素です。
一般的な素材の特徴を把握し、適切な素材を選びましょう。

綿吸湿性、通気性に優れ、肌触りが柔らかく、着心地がいい
ポリエステル速乾性、耐久性に優れ、シワになりにくい
ポリエステル混紡綿とポリエステルを混合した素材で、両方の素材のメリットを兼ね備えている

【選ぶ際のポイント】

  • 綿、ポリエステル、混紡素材など、それぞれの特徴を理解し肌触りや通気性で選ぶ
  • 吸汗速乾、制菌加工、ストレッチ性など、用途に合った機能を持つ素材を選ぶ
  • 洗濯頻度やシワのなりにくさを考慮し、手入れしやすい素材を選ぶ

綿とポリエステルについて解説しているお役立ち記事はこちら

サイズ

スクラブを快適に着用し、安全に作業するためには、適切なサイズ選びが不可欠です。
小さすぎても大きすぎても動きにくさや作業効率の低下に繋がります。


【選ぶ際のポイント】

  • ご自身のヌード寸法(肩幅、バスト、ウエスト等)を正確に把握する
  • メーカーや商品ごとのサイズ表を必ず確認する
  • ゆったりめ、ジャストフィット等、好みのフィット感を考慮して選ぶ

サイズについての役立ち記事はこちら

デザイン

スクラブのデザインは、見た目の印象だけでなく、業務のしやすさやモチベーションにも影響します。
首元の形、ポケットの仕様、色や柄など、細部まで確認しましょう。


【選ぶ際のポイント】

  • Vネック、キーネック、フロントジップなど、首元の形状や着脱のしやすさで選ぶ
  • 収納したい物や数に合わせて、ポケットの位置や大きさを確認する
  • 職場の雰囲気、与えたい印象、汚れの目立ちにくさを考慮して色や柄を選ぶ

機能性

医療現場での作業をサポートするための様々な機能がスクラブには備わっています。
ご自身の業務内容や職場環境に合わせて、必要な機能を見極めましょう


【選ぶ際のポイント】

  • 体の動きを妨げないストレッチ性などの機能を確認する
  • 快適性を高める吸汗速乾性、通気性、軽量性などをチェックする
  • 衛生面や安全性を考慮し、制菌加工、透け防止、帯電防止、防汚加工などを確認する

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まとめ

今回はスクラブについて解説してきました。

医療用スクラブは1990年代に登場した新しいタイプの医療ユニフォームです。上下セパレートで、Vネックシャツと調整可能なパンツが特徴です。従来の白衣と比べ、カジュアルで動きやすく、洗濯も簡単です。素材は通気性や耐久性に優れ、カラーバリエーションも豊富です。スクラブは耐久性、速乾性、ゆったりしたデザインなど多くの利点があり、医療現場での採用が増えています。選ぶ際は素材、サイズ、デザイン、機能性を考慮することが重要です。


クリニックユニフォームでは、様々なスクラブを取り扱っています。本記事で紹介した選ぶポイントをもとに、ぜひ理想のスクラブを探してみてください。



この記事を監修してくれたユニフォーム博士

岩田百志岩田 百志(いわた もとし)
ユニフォームを販売して20年。
豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。

現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。
経験から得たユニフォームの基礎知識や販売のノウハウに至るまで、ユニフォームの魅力を日々伝えている。

written by ユニネク制作チーム