
ワーカーのみなさんにとって、夏に必須のアイテムとなった空調服。
腰部分にファンが付けられるものが一般的でしたが、使う人が増え、用途が多様化したことにより、さらに快適に使えるよう、ファンを付ける位置が異なるタイプも続々登場しました。
ファンの位置によって、適した仕事や涼しさもことなるようです。作業服のプロであるユニフォームネクスト株式会社のスタッフが調査しました!
空調服のファン位置の種類と特徴・効果
空調服のファンの位置には、大きく分けて腰・サイド・上部と3つの種類があり、それぞれ風の循環や使用感に違いがあります。
まずは、それぞれがどのような特徴や効果を持っているのか確認していきましょう。
腰ファン空調服

一般的な空調服として連想されるのが、腰ファンタイプ。
腰部分から風を送り込むことで、上半身全体に風を巡らせることができます。
背中全体にバランスよく風が通りやすく、立ち仕事や軽作業を中心に使いやすいタイプです。
腰ファンタイプのメリットは、定番のタイプとして展開数が多く、デザインやサイズ、素材などの選択肢が広いことです。
一方で、背もたれのある椅子にもたれると、ファンが塞がれて十分に風がめぐらないこともあります。
腰袋などの装備とも干渉しやすいため、座り作業や重装備が多い現場では、使い勝手を確認しておきたいところです。
サイドファン空調服

脇腹部分にファンがあることで、運転作業などで椅子に座ることが多いワーカーから人気が集まっているのがサイドファン空調服です。汗をかきやすい脇部分やお腹部分に空気が循環しやすく、前後にまんべんなく涼しさを感じやすいのが特徴です。
椅子やシートに背中を預けてもファンが塞がれにくいため、トラックドライバーやフォークリフト作業など、座り姿勢が多い現場と相性がよいタイプです。
その一方で、脇に荷物を抱える動作ではファンが邪魔になることがあり、また、横に出っ張る形のため、狭い場所を通る作業では注意が必要です。
サイドファンについてもっと詳しく見るならこちら
上部ファン空調服

上部ファン空調服は、背中上部にファンを搭載したタイプで、首まわりや背中全体に風を効率よく送れるのが特徴です。
特に首元まで風が抜けやすく、前かがみの姿勢が多い作業でも風の通り道を確保しやすい点が魅力です。また、ファンが腰や脇にないため、工具ベルトやフルハーネス、椅子との干渉が少なく、動きやすさも確保しやすいタイプです。
そのため、重装備の現場や、首元・頭まわりまで風を通したい方に選ばれています。
上部ファン空調服のメリットを深堀り
上部ファン空調服は比較的新しいモデルのため、その効果について詳しく知らない人もいるでしょう。
ここからは上部ファンのメリットを深堀りして詳しく解説していきます。
作業性の向上

従来の腰ファンタイプの作業服の場合、フォークリフトや重機に乗って作業をするときは、椅子でファンが塞がれてしまう、ということがありました。ファンが塞がれるとうまく風を取り込むことができず、空調服の涼しさが発揮されません。
また、腰に道具を入れるための腰袋を付ける場合も、ファンが干渉してうまく取り付けられない、といった声もありました。
そんなとき、上部ファンなら、椅子に座って作業するときも、腰袋を付けるときもファンに干渉せず、作業がしやすくなるといったメリットがあります。
涼しさがさらに高まる

ファンが上部に来ることで、空調服内での空気の回り方が劇的に変わります。
上部にファンがあることで、汗をかきやすい脇や首へダイレクトに風が流れやすくなるのです。もちろん、体の前面にもほどよく風は流れますし、お腹や腰を冷やしすぎない、というメリットも生まれます。
上部ファンのデメリット
上部ファンは腰ファンやサイドファンにない魅力がある一方で、デメリットもあります。
こちら紹介するデメリットを参考にして、使用用途や環境に合った空調服を選びましょう。
汗をかく場所によっては冷える効率が悪い
上部ファンは肩甲骨付近から風を送り、首や背中上部を中心に冷却します。
そのため、脇や腰まわりなどの発汗量が多い部位に風が届きにくいという弱点があります。
汗を素早く乾かして体温を下げる空調服の特性上、風が届く範囲は快適性に大きく影響するので、人によっては涼しさを感じにくい恐れも。
作業内容や自分の汗のかき方によっては、腰ファンやサイドファンの方が合っているケースもあるため注意しましょう。
「圧迫感を感じる」という声も
首から抜ける風が涼しいと評判の上部ファンの空調服ですが、一部のお客様よりこのようなお声が届いています。
評価:★★★★☆ 2024/09/13 匿名希望さん
ワークユニフォーム商品ページより
・着用感
長袖ですが、空気が袖から抜けて気持ちが良いです。
ハイバックファンのお陰で、首からの空気の抜け感が良い。
脇汗も激減で爽快。
ただし、1つだけ難点を言わせていただくとハイバックファンならでは思いますが、ファンの重みで服が後ろに引っ張られて首(喉部)が圧迫感が感じられる。
作業に夢中だと感じないので良いのですが。そのレベルです。
腰部のファンと比べると、電圧を下げても膨らみが増しており空気の抜け、効率が良くなっている。
背中の高い位置にファンがあるため、従来の腰部分にファンがあるタイプよりも後ろに引っ張られる感覚があるようです。
また、業務中に仕事道具を背負ったりする場合は、ファンが邪魔になってしまうため注意が必要です。
空調服で涼しさを感じる3つのポイント
空調服を着て涼しさを感じるためには、空調服が体を冷やす仕組みについて覚えておくのがおすすめです。
3つのポイントについて解説するので、しっかり確認しておきましょう。
1.強い風量を循環させる

空調服は、ファンが作動することで外部から新鮮な空気を衣服内に取り込むことができます。同時に、暑い空気や体からの湿気を外に排出するため、体温が自然に下がり、涼しさを感じることができる仕組みです。
より強い風量を循環させることで、感じる涼しさもアップします。
2.汗を蒸発させる
ファンにより衣服内に空気の流れを生むことで、汗が蒸発しやすくなります。
汗が蒸発する際は体温が奪われ、これが自然な冷却作用となり、体を涼しく保つことができるのです。
3.脇や首を冷やす
脇や首は、特に汗をかきやすいため、ここに強い風を送り込むことで、より涼しさを感じることができます。
暑さ対策として人気のアイスベストなども、効率的に体を冷やすため、脇や首元を冷やす仕組みになっています。
上部ファンと腰ファンを比べてみました!

ハイバックタイプ(AC2031)と、腰ファンタイプ(AC2011)で、
使用するファンとバッテリーは2023年型のデバイスを使用して比較してみました。
どちらも同じデバイスで、風量は同じですが、襟元から抜ける風の量がまったく違うことがわかります。
これは、ファンの位置によって風の通り道が変わるためです。
腰ファンは背中全体に風を回しやすい一方で、上部ファンは首元まで風が届きやすく、涼しさの感じ方にも差が出やすくなります。
そのため、従来の空調服やファン付き作業服のデバイスを持っている方も、ウェアをハイバックタイプに買い替えるだけで、首元に抜ける風がアップし、涼しさを感じやすくなります。
上部ファン空調服が涼しく感じる理由とは


襟元から風を抜けやすくするため、首にふたつのタックがついています。これは、着用した際に良い角度で空気が首元に流れるように工夫されており、屈んだときも空気が首に当たるよう計算されています。
ウェア内の空気の回り方が今までと違い、首と脇から抜ける風のパワーが強く、たくさん汗をかく部分に直接当たるため、今まで以上に涼しさを感じることができるのです。
古いバッテリーやファンでも大丈夫?
旧型のファンやバッテリーでも、問題なく上部ファン(ハイバック)タイプを使用することはできます。
ウェアが変わるだけで、感じる風の強さは変わるので、十分に涼しさが向上することでしょう。
しかし、毎年進化を続ける空調服やファン付き作業服のファンやバッテリー、上部ファンを導入する際、最新モデルのファンやバッテリーを使うことで、さらに効果の高い涼しさになります。
2種類のデバイスで比較してみました


ご覧のとおり、パワーアップしたデバイスを使うことで、襟元から抜ける風の量が増えていることがわかります。
年々暑さが増している夏、さらなる暑さ対策をご検討の方は、新型デバイスの導入がおすすめです!
上部ファン空調服の選び方
上部ファン空調服を購入する前に、選び方についても押さえておきましょう。
自分の求める涼しさや使用現場の環境に合わせて選ぶことで、より快適に過ごせるようになります。
風の通り道を意識する
空調服の効果を最大限に引き出すには、風がスムーズに全身を巡る「風の通り道」を確保することが重要です。
特に上部ファンは肩付近から風を取り入れ、首や背中を通して服全体に風を送る構造のため、服が体に密着しすぎていると風が通りにくくなってしまいます。
反対に大きすぎると風が逃げてしまうため、適度なゆとりを持ったサイズを選ぶことで、風がうまく循環し、涼しさをしっかりと体感できます。
現場の動きに合ったタイプを選ぶ
空調服には長袖、半袖、ベストなどさまざまなタイプがあり、作業内容に応じた選び方が求められます。
屋内作業で手元での作業が多い場合、風が干渉しにくい半袖やベストタイプが適しており、ハードな作業現場で体全体をしっかり覆いたいなら長袖が向いています。
また、前かがみになることが多い現場では、ファンが邪魔になりにくい上部ファンが快適に感じられるでしょう。
着用時のスタイルや重ね着との相性を確認
空調服はインナーや作業ベストと重ね着して使用するのが基本となるため、お互いの相性にも注意が必要です。
作業服などを厚手のものをインナーにしたり、作業ベストを重ねると風の通り道がふさがれてしまい、せっかくの送風効果が薄れてしまうことがあります。
また、外見のスタイルやシルエットにも影響が出るため、見た目を気にする方は試着して確認するのがおすすめです。
おすすめの上部ファン空調服
ここからは、空調服のプロがおすすめの上部ファン空調服を厳選してご紹介します。
「どれを買えばいいかわからない…」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
バートル エアークラフト ハイバック 長袖ブルゾン 03-UN001

この上部ファン空調服を購入したお客様の声
評価:★★★★★ 2026/02/14 刹那さん
今年の限定ハイバックは、去年の物もあるのですがファンの位置が去年の物よりも若干下がっている為、肩甲骨とかにファンが当たることの違和感が減ったのでとても着るのが楽になりました。これからも色々と改良等行ってもっと色んな方が満足出来る物作りを頑張って下さい。
評価:★★★★★ 2025/10/19 おっとっとさん
毎年、欲しい時には入荷待ちになるので、あえてシーズンオフに注文しました。欲しい商品が、なかったのですが、結果的に今年の最新商品が手に入り満足です。使用しましたけど、釘袋と干渉しないのが楽です。今後もハイバックを使用したいと思いました。
評価:★★★★★ 2025/07/19 匿名希望さん
ハイバックファンは脇部分から入って首に抜けていくのがいいです。冷やすとお腹痛くなるのが高い位置になって、なくなったように感じます。
ファンの重さも気にならない気がします。
ワークユニフォーム商品ページより
バートル エアークラフト ハイバック 半袖ブルゾン 03-UN002

こちらの上部ファン空調服を購入したお客様の声
評価:★★★★★ 2026/04/14 ダイゴローさん
今まで使っていた物と比較して、風量も多く風が通るのが実感できました。又、ファンの位置が高いので、ベルトの工具に影響されないので、使い安いです。
評価:★★★★★ 2026/04/11 やっさん
着用感、生地感もはかなり良く、半袖タイプを、買ってすぐ、ベストタイプも購入しました。また、ハイバッグで首元に風がかなりあたり、ローバックよりかなり体感温度も涼しく感じます。
評価:★★★★☆ 2026/03/29 あきちゃんさん
今まで空調服はベストのみでしたが今回は半袖を購入しました。脇の下への送風が抜けての冷感を多少なりとも感じられました!またファンの位置が下の方なので作業道具を背負う作業には向いてます。
ワークユニフォーム商品ページより
バートル エアークラフト ハイバック ベスト 03-UN003

この上部ファン空調服を購入したお客様の声
評価:★★★★★ 2025/08/19 若さん
空調服は以前他社製品を購入したことがあったが長袖だったため着用しなくなって今回ベストを購入したところ非常に効果を実感できた。ポケットも多く機能面も満足している。
評価:★★★★☆ 2025/08/17 やまぐちさん
限定モデルにて4Lを購入することができました。サイズ的に大きいサイズを購入できたので、余裕ができて、風が服の中に周り涼しく作業をすることができています。できましたらあと1サイズ大きいサイズも作っていただけると嬉しいです。
評価:★★★★★ 2025/07/12 sasukeさん
初めてのハイバックファンベストです。貴社限定モデルを選択して大変満足しています。
首元からの風の抜けが抜群です。
また、ポケットが多くて、十分な収納容積もあり便利です。
ワークユニフォーム商品ページより
\ もっと詳しく上部ファン・ハイバックのアイテムを見るならこちら/

まとめ
空調服はファンの位置によって、風の通り方や涼しさの感じ方が変わります。
腰ファン・サイドファン・上部ファンにはそれぞれ特徴があり、立ち仕事、座り作業、重装備の有無など、作業環境に合ったタイプを選ぶことが大切です。中でも上部ファンは、首元まで風が届きやすく、腰道具やフルハーネスと干渉しにくい点が強みです。
一方で、汗のかき方や服の構造によっては涼しさを感じにくいこともあるため、サイズ選びや作業内容との相性も確認しておきましょう。
空調服・ファン付き作業服に関するおすすめ記事
この記事を監修してくれたユニフォーム博士
![]() | 岩田 百志(いわた もとし) ユニフォームを販売して20年。 豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。 現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。 |
|---|









