vol.8 有限会社トゥモローズリハビリテーショングループ様

 

なぜ仕事にはユニフォームが必要なのか。ユニフォームを着るとどんな効果があるのか。このコーナーでは、ユニフォームにこだわりのある仕事人にスポットを当て、ユニフォームに対する想い、お気に入りのポイントや失敗談、そして仕事のよもやま話まで赤裸々に語っていただきます。第8回目は、新しい介護・リハビリのかたちを創造する「有限会社トゥモローズリハビリテーショングループ」様です。通常の介護・リハビリ施設とは異なり、カフェのようなお洒落な施設と、スタッフの方の明るい笑顔が魅力的なトゥモローズリハビリテーショングループ様。今回は事務職員の方に「ニット事務服」を採用していただきました。ポロシャツにチノパンというイメージの強い介護の現場で、あえて「事務服」を採用した理由をお聞きしてまいりました。外観

見目様 人物紹介:有限会社トゥモローズリハビリテーショングループ 代表取締役 見目隼人氏 
言語聴覚士の資格を持ち、専門学校付属の総合病院に6年間務めたのち、平成18年3月にトゥモローズリハビリテーショングループを立ち上げる。住み慣れた家と環境での在宅生活の維持を支援することを柱に、生活リハビリと介護、看護が一体となったサービスの構築を目指している。質の高いサービスを提供できるスタッフの教育、育成にも力を入れている。
以下:社長:
吉野様 人物紹介:
デイサービスリハビリセンター 木の花(このはな)勤務
吉野晃子様

レセプションスタッフとして利用者への案内や電話対応などを担当。明るい笑顔と丁寧な接客を心掛けている。
以下:吉野様:

(H29.6現在)

「ニット事務服」とは?

通常の事務服は、きちんと感を出すために厚手でしっかりした生地を使用していることが多いため、その分動きが制限されることがあります。また、お手入れの面では、クリーニングに出すのが一般的なため、扱いにくさを感じられる方も多いのが実情です。そんな事務服特有の「動きにくさ」や「手入れのしにくさ」を改善しようと開発されたのが「ニット事務服」です。ニット素材は伸縮性に優れていて、つっぱり感や締め付け感がなく、またシワになりにくいという特徴があります。ホームクリーニングが可能なものが多く、面倒なクリーニングに出さなくても、お家で簡単にケアができます。ニット事務服は、きちんと感はそのままに、事務服のデメリットが改善されている、今注目のアイテムです。

CONTENTS 1分でわかるユニフォーム×仕事人

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介護・リハビリ施設であえて「事務服」を採用した理由

受付でのお仕事の様子介護の現場でも、きちんと感のある事務服を採用

―今回、事務服を採用された経緯を教えてください。

社長:新しく本社の建物を新築していくにあたって、他の職種のユニフォームを新調する際に事務員の制服も整備することになりました。
ブランディングのひとつの手段として実行したいというのが大きかったですかね。
これまで私服でやっていたんですけど、一番最初の接客対応の窓口になるのでユニフォームで統一したいなと。

―私服というと、いろいろあると思うんですが、ジャケットなどを着られていたのですか?

社長:ん~、本当に私服ですね。簡単なドレスコードを定めた私服でやっていたので。
これからまた事務職員が増えていくという計画もあるので、今のうちからと思いまして。

―そうなのですね。

―それにしても、トゥモローズ様の施設はとても綺麗ですね。弊社の新入社員が初めて伺ったときに「カフェなのかと思った」と言っていました(笑)。

社長:あ~、よかったです(笑)。若い方にそう言っていただけるのが一番いいですね。
お年寄りの方が来ていただく施設ではありますけれども、働くスタッフも主役のひとりですので、若い方にもここで働きたいなと思っていただけるというのが非常に重要ですよね。
今回事務服を導入した目的は、それも大きいと思います。

―確かに、イメージや雰囲気も働きたい方にとっては大きなポイントかもしれませんね。

見目社長インタビューの様子笑顔で質問に答えてくださる見目社長

堅苦しくて動きにくいイメージを一変させたニット事務服

―以前は私服でお仕事されていましたが、今回ユニフォームとして事務服を着用されてみてどうでしたか?

吉野様:実際着てみると、仕事に対して今以上に集中力が高まるような感じなんですね。背筋がピシッと伸びるというか。
今まで私服だと日常の延長線みたいな感じもありまして、なかなか区別がつけにくいようなところがあったんです。ですが、朝から事務服を着て、きちっとした感じで出てきますと「今日も1日頑張るぞ」みたいな気持ちの切り替えができるようになりましたね。

―ジャケット・スカート・スカーフという事務服に対する抵抗みたいなものはありましたか?

吉野様:そうですね。最初いただいたときにジャケットのきちっとしたイメージが先行してしまって、堅苦しくて動きにくそうだし大丈夫だろうかといった不安もあったんです。
でも実際に着てみると、体にすごくフィットするんですね。ジャケットもスカートも。
動きやすいですし、事務服に対する考えがすごく変わりました。
プラス思考になったというか(笑)。

―それは、よかったです!

受付業務の様子
働くシーンでも、動きにくさを感じないニット事務服

―ニットの事務服にはさまざまな特徴があるのですが、シワがつきにくいという点ではいかがですか?

吉野様:それは一番に思いました。座り仕事も多いので、スカートとか1日穿いて最初どうなるかなと、シワとかすごく気になっていたんですけども・・・1日穿き終えて手にとって見てみても、全然シワがついていなかったんですよ。

―本当ですか!

吉野様:今までのスカートとは全然違って驚きました。

―わぁ、そのお言葉が聞けて嬉しいです(笑)。

シワになりにくいスカート
取材で長時間座っていたあとでも、シワが目立たない防シワ仕様のスカート

―仕事柄、立ったり座ったりすることが多いのですか?

吉野様:そうですね。受付業務の他にも利用者様のところに行ったりもするので立ち座りは多いです。タイトスカートだったので初めは動きにくいかなと思っていましたが、ストレッチが効いていて足さばきもよかったので安心しました。

―それはよかったです!

―シャツをスカートに入れられていますが、かがんだ際などに背中からシャツが出ませんか?

吉野様:いえ、それが全然出ないんです。
スカートが体に馴染んでいるので、つっぱるような感じもありません。

―逆に、お腹周りがもたつくということもないですか?

吉野様:ないです。ウエストのホックのせいですかね?
微妙に調節が効くので、動きやすくてびっくりしました。

―嬉しいお言葉ばかりで、ありがとうございます(笑)。

社長:まるで用意していたかのような(笑)。
吉野様:そんなことないですよ(笑)。本当に、毎日着ていて実感しています。

スカートの特徴説明今回採用していただいたスカートの特徴

―ジャケットは、自分がいつも着ているものに比べてシルエットなどどうですか? 例えば痩せて見えるとか。

吉野様:あ、それはその通りなんです。実は(笑)。

―本当ですか(笑)。

吉野様:本当にシェイプ感があって、うまくウエストラインを作ってくれる点はとても良いと思います。

―ジャケットの丈も少し長めになっていますよね。

吉野様:そうなんですよね。お尻あたりまで隠れるので、目の錯覚ではないんですけど、
綺麗なラインが出るな~と思いますね。

―やっぱり女性にとっては大きなポイントですよね。

吉野様:やっぱりそこは重要なんです。できれば隠して綺麗に見せたいので(笑)。

zensin着痩せ効果が期待できる細身のジャケットとスカートのコーディネート

―スカーフリボンの着脱のしやすさはいかがですか?

吉野様:便利ですね、本当に。
最初、他の方に「毎日結んでいるの?」と聞かれたりもしたんですけども、
実はこういうふうになってるんだよと話しましたら、とても驚かれていて。
便利だねって話になりました。すごく楽なんですよね。
しいて言えば、付ける時にこっちが表かな裏かなって迷う時があるぐらいです。
合わせる部分はココです、みたいに目で見たときに分かると嬉しいかなと思います。

―方向関係なく装着できるといいということですね。

吉野様:そうですね、そういうのがあるといいかなと思います。

スカーフリボンあらかじめ形成されているため、付けるのも外すのも簡単なスカーフリボン

―スカーフリボンを付けてて暑苦しさとかはないですか?

吉野様:大丈夫です。軽いし、付けているか分からないような感じなので。

―今斜めにつけてらっしゃると思うんですけど、動いたときにズレたりしませんか?

吉野様:最初は真ん中にきましたね。
反対側が厚くなっていることもあって、上の方に変えたら動かなくなったんですけど、
下の方につけていたときは、真ん中までズレてきたことが一度ありました。
なので、今は気をつけて上の方にするようにしています。
でも、このスカーフはとても評判が良くて、
キャビンアテンダントみたいっていっぱいお声をかけていただいてます(笑)。

―そうなのですね! ご利用者様からも言っていただけているんですか?

吉野様:最初は職員がざわめいて(笑)。
利用者様も「あれ、どうしたの? 今日どっか行くんか? 」みたいな感じで声をかけてくださいました(笑)。

―そうなのですね! そういう声をかけていただけると自分もちょっと嬉しくなりますね。

吉野様:そうですね。

吉野様インタビュー様子利用者様からも声をかけていただくことが多くなったという吉野様

―今回のユニフォームに対して、こうだったらいいのになと思うところはありますか?

吉野様:今からの季節が暑いなというのは実感しているんですけども、夏場でも涼しく着れるような感じのものがあるといいかなと思います。それからジャケットも、もう少しカジュアルだと普通にも着れるかなと思ったりもしています。
でも、それは事務服ということでいただいているので問題ないかなと思います。

―なるほど。貴重なご意見ありがとうございました。

別の施設で働く方にもインタビューしてきました!

トレフル外観

藤抜様 人物紹介:
デイサービスリハビリセンター トレフル 勤務
藤抜多加江様

生活に関わるすべてのリハビリテーションと生活支援をおこなう施設に勤務。事務作業に加えて簡単な介助の仕事も担当している。
以下:藤抜様:

(H29.6現在)

―以前は私服でお仕事されていましたが、今回ユニフォームとして事務服を着用されてみてどうでしたか?

藤抜様:お世辞かもしれないのですが、利用者様に「いつもよりもシュッとして見える」とお褒めの言葉をいただいています。
私は事務と言っても、ほとんど現場に出てバタバタしているので事務だと思われていなかったかと思いますが、事務らしいとお言葉をいただいて、「かっこいい! CAさんみたい」って言っていただけています(笑)。

―利用者様から好評のようでよかったです。

ジャケットスタイル良く見えると好評のジャケット

―ユニフォームを着てみて、気持ちの変化はありましたか?

藤抜様:背筋が伸びますね。

―あ、吉野様も同じことをおっしゃられていました(笑)。

藤抜様:あ、そうなんですか(笑)。
今までズボン着用だったので、着ていて楽なゴムや紐のものを選んでいたのですが、やっぱりスカートってなった時点で歩き方も変わりますね。
結構利用者様からも見られているので。

―実際の着心地はどうですか?

藤抜様:最初タイトスカートと聞いていて不安だったのですが、ストレッチが効いていて良いですね。

―働かれていて、動きにくいと感じることはないですか?

藤抜様:今のところ大丈夫です。

―拝見した感じだと、利用者様の髪を乾かしていたり、結構激しい動きもあるんですよね?

藤抜様:そうですね。激しい動きもあるんですが、私はトイレ介助などはしないので、そこまでしゃがんだりしないので問題ないですね。
フロアを行ったり来たりというのはあるんですが。

―そうなのですね。

―ニット事務服の特徴として、シワになりにくいという点はいかがですか?

藤抜様:洗濯しましたが、大丈夫でした。
洗い方は手洗いで脱水だけ洗濯機でしたのですが、とても綺麗です。

―干す際にシワを伸ばしたりとかはされましたか?

藤抜様:いえ、なんにもしていないんです(笑)。
ハンガーにかけて干しただけですが、シワもなく綺麗なままでした。

―今回のユニフォームに対して、こうだったらいいのになと思うところはありますか?

藤抜様:スカートの長さが若い子用と年配用で別になっていて、
年配用は、もうちょっと丈が長いと良かったですかね。
膝がちょっと出るので、隠れるくらいがよかったかなと思います。

―動かれる分、気になる部分ではありますよね。貴重なご意見ありがとうございました。

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「見た目」にこだわったブランディング

―他の施設さんとは見栄えが全然違うと感じるのですが、最初からこういったカフェのような開放的な施設を建てようという計画があったんですか?

社長:まぁ、そうですね。やっぱりこう、施設も増えてきて、飽和状態になってきていますしね。施設の外観が良ければ、それで入るというわけでは全然ないですけども、そのサービスの質(中身)も、外観もすべてきっちりこだわっていきたいなという思いは間違いないですね。

施設内の様子
開放的で明るく、カフェのようなお洒落な雰囲気の施設内

ちょっとした休憩スペースリラックスできるおしゃれな休憩スペース

―トゥモローズ様の職員さんは、いつも明るいあいさつをされていて素敵だなと感じるのですが、何か特別な教育をされているのですか?

社長:教育と言っても、研修会や実習会を実施するのと教育というのは違うと思っています。
ひとりひとりの能力やキャリアに連動させて、直属の上司がいかに寄り添って教育していって、その人の人間性をアップするかだと思っていますので。その積み重ねなのかなって思っています。一応あいさつのルールも設けてはいますが、表面上であいさつしろって言っても絶対にうまく行きませんしね。
そういうことをしっかりすることが、自分たちの評価とかレベルアップに繋がると理解して実行してくれているんじゃないのかなって思っています。

―ひとりひとりの心がけが、あの明るいあいさつに繋がっているのですね。

―入り口に綺麗な水槽があって素敵だなと思ったのですが、あれも社長のこだわりですか?

社長:そうです。水槽なんて全然興味なかったし、したことなかったんだけど。
パッと来たときにお客様に「あ、綺麗だな」って思っていただけるのは嬉しいことですので。

―それもブランディングに繋げているんですか?

社長:ブランディングって大きなこと言いますけど(笑)、
素敵な雰囲気作りには努めていきたいなと思っています。
ユニフォームのことも職員のあいさつも、全部含めて、
そういうのは着々とひとつずつこなしていきたいなと思っていたので。
今回のユニフォーム採用も、そのうちの一環ですね。

水槽
施設に入ってすぐのところにある綺麗な水槽

―今回介護職の方もユニフォームを一新していただきましたが、利用者様や職員さんからの評判はいかがですか?

社長:基本的にはスタッフに喜ばれていると思います。
利用者様からも「統一したユニフォームになると見栄えが映えるね」といったご意見もいただけるようですし。

吉野様:私が見ている感じだと、協調性が出てきたなと思います。以前の私服のときよりも、お互いに自由に発言もできていて、雰囲気も変わった感じがします。

―そういった効果も出てきているんですね。

吉野様:そうなんです。どうしても私服だと先入観とかで相手を見てしまうこともあると思うんですが、同じユニフォームを着ていると同じ職場で働くという意識が強まる感じがします。

―それってすごいことですよね!

吉野様:私も実際に介護の現場を見ていて、こんなに雰囲気が変わるのかなと驚いています。そういうのもユニフォームを揃えることのいいところですね。役職とかの垣根を超えた一体感が生まれるんだなと思いました。

インタビュー風景普段からの仲の良さが伺えるインタビュー風景

―では、最後に今後の目標を教えてください。

社長:スタッフが素敵なチームワーク環境で働ける職場を作ることが最大の目標です。
ケアの質を高めるためにも、皆が働き甲斐を感じながら、互いに助け合える会社の風土を作るために必要なタスクを今後もこつこつ積み上げていきたいと考えています。

―これからもユニフォームを通じて素敵な環境作りのお手伝いができたらと思います。本日はお忙しい中取材にご協力いただき、本当にありがとうございました!

インタビューを終えて

今回の取材を通して、改めてユニフォームの持つ力とはどういうものなのかを知ることができました。ユニフォームを揃えることで、見た目に統一感が出るだけでなく、ひとりひとりの心持ちも変わり、結果的に良い仕事へと繋がっていくのだなと感じました。なんといっても、職員さん同士の声かけが増えたこと、これは素晴らしい変化だと思います。同じ志を持って同じ方向に進むためにはユニフォームはとても良いアイテムなのだなと再認識いたしました。そして見目社長の、利用者様だけでなく、働く人のことを考えた環境づくりや教育に関する考え方に深く感心いたしました。ユニフォームを通じて、その環境づくりのお手伝いができたことをとても嬉しく思います。また、ユニフォームを着用されている方の生の声から、事務服に対するイメージが「堅苦しくて動きにくい」というものだったことが分かり、今の機能的でおしゃれな事務服をもっとアピールしていく必要があるなと感じました。これからもユニフォームを通じて、お客様に快適さや喜びを提供していけるよう精進しようと改めて思いました。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

有限会社トゥモローズリハビリテーショングループ
http://tomorrows-reha.com/
【デイサービスリハビリセンター 木の花(このはな)/フィジオトレーニングセンター】
住所:坂井市坂井町下新庄18-15-1
電話:0776-50-1000
休業日:日曜、祝日

【デイサービスリハビリセンター トレフル】
住所:福井県福井市若杉1-2805
電話: 0776-33-1233
休業日:日曜、祝日


written by 上山留奈