「ラーメン屋を開業して、自分だけの味を世の中に広めたい!」
そんな夢を抱いている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ラーメン屋開業は、ただ美味しいラーメンを作ればいいというわけではありません。物件探し、資金調達、メニュー開発、そして何より、お客様に愛されるお店づくりなど、クリアすべき課題は山積みです。
この記事では、ラーメン屋開業の基礎知識について詳しく解説します。
ラーメン屋を開業するまでの流れ
ラーメン屋を開業するまでの一般的な流れは、次の通りです。
- コンセプトと事業計画を策定する
- 立地を選定して物件を契約する
- 内装工事と設備の導入を進める
- 許認可を取得する
- 人材を確保する
- 開業準備を始める
- オープン
コンセプトと事業計画を策定する
ラーメン店のコンセプトと事業計画を策定するには、まず市場調査を行い、ターゲット顧客を選定します。
次に、店舗コンセプトを決定し、メニューを開発します。
店舗計画や運営計画を立て、マーケティング戦略を練りましょう。
財務計画を立案し、リスク分析を行います。
最後に、これらの要素をまとめた包括的な事業計画書を作成します。こ
の過程を通じて、ラーメン店の成功に向けた堅固な基盤を構築することができます。
立地を選定して物件を契約する
立地選定と物件契約は、まず店舗の成功に不可欠な立地条件を慎重に検討することから始まります。
人通りの多さ、競合店の有無、周辺の雰囲気、アクセスの良さ、そして予算に見合う家賃などを総合的に評価しましょう。
候補地が絞られたら、不動産業者を通じて物件情報を収集し、実際に内見を行います。
内見では、店舗スペースの広さ、設備の状態、改装の必要性などを確認してください。
適切な物件が見つかったら、賃貸条件を詳細に確認し、必要に応じて交渉を行った上で、契約を締結します。
内装工事と設備の導入を進める
内装工事と設備導入では、まず店舗コンセプトに沿ったデザインを決定し、専門家と相談しながら詳細な設計図を作成します。
次に、ラーメン店に必要な厨房設備(調理台、冷蔵庫、製麺機など)を選定し発注します。
客席エリアでは、効率的な動線と快適性を考慮したレイアウトを計画し、テーブルや椅子、照明などを選びましょう。
工事業者を選定し、スケジュールを立てて内装工事を進めます。同時に、厨房設備の搬入と設置を行い、最後に細部の仕上げと清掃を行って、オープンに向けた準備を整えます。
許認可を取得する
許認可取得は、まず食品衛生責任者の資格を取得することから始まります。
資格を得るには、講習を受けて食品衛生に関する知識を学び、試験に合格しなければなりません。
次に、保健所へ飲食店営業許可の申請を行います。
これには店舗の図面、設備の詳細、メニュー表などの提出が必要です。
保健所の立入検査を受け、基準を満たしていることが確認されれば許可が下ります。
さらに、消防署への防火対象物使用開始届出など、地域や店舗の特性に応じて必要な手続きを行います。これらの過程を通じて、合法的かつ安全な店舗運営の基盤を整えます。
人材を確保する
人材確保では、まず必要な人員数と役割(料理人、ホールスタッフなど)を明確にします。
求人広告を出し、応募者の中から面接や実技試験を通じて適任者を選びます。
採用後は、店舗の理念やサービス方針、衛生管理、接客マナーなどの基本研修の実施が必要です。
料理人には調理技術や味の統一性を、ホールスタッフには接客スキルを重点的に指導します。
また、チームワークを育むための取り組みも行い、スタッフ全員がお店の価値を体現できるよう教育します。これにより、質の高いサービスを提供できる体制を整えます。
開業準備を始める
開業準備は、まず食材の仕入れから始まります。
メニューに必要な食材を厳選し、信頼できる仕入れ先と契約を結びます。
同時に、SNSアカウントを立ち上げ、オープン情報を発信したり、チラシを配布したりするなど、地域に向けて積極的な宣伝活動を行いましょう。
店舗内では、厨房設備や客席の最終点検を行い、不具合がないか確認します。
メニューや価格の最終確認、スタッフの接客練習、衛生管理の徹底なども必要です。
これらの準備を通じて、お客様を迎える態勢を整え、スムーズな開業と質の高いサービス提供を目指します。
オープン
オープン当日は、早朝から最終準備を始めます。
スタッフ全員で店内の清掃を行い、食材の準備、設備の動作確認を徹底します。
開店時間前にはミーティングを行い、全員の意識を統一しましょう。
開店と同時に、笑顔でお客様をお迎えし、丁寧な接客を心がけてください。
厨房では効率的な調理を行い、待ち時間の短縮に努めます。
常にお客様の反応を観察し、必要に応じて臨機応変に対応します。
初日の営業を通じて気づいた点は記録し、翌日以降の改善につなげましょう。
この日の経験を糧に、より良いサービスの提供を目指すことが大切です。
ラーメン店を独立開業するにはいくら資金が必要?
ラーメン店の開業に必要な資金は、おおおよそ次の表の通りです。
費用内訳 | 費用相場 |
物件取得費 | 約157万円 |
内装工事費 | 約500万円 |
外装工事費 | 約100万円 |
厨房設備費 | 約300万円 |
空調設備費 | 約100万円 |
備品購入費 | 約200万円 |
広告費 | 約50万円 |
合計 | 約1,407万円 |
また上記の初期費用の他、お店を開店し続けるには運営費用もかかってきます。
ラーメン屋を開店するまでに必要なもの
ここからは、ラーメン屋を開店するまでに必要なものを紹介していきます。
開店準備の参考にしてください。
物件
具体的にどんな物件を検討すると良いのか、次の内容を参考にしてみてください。
必要な物件の条件 | 概要 |
立地 | 人通りの多い場所や駅近くが理想的 |
広さ | 効率的なレイアウトを計画すること |
駐車場 | 立地によっては必要 |
厨房設備
厨房設備において具体的に必要なものは、次の通りです。
準備物 | 概要 |
業務用ガスコンロ | 安全装置付きのものを選ぶこと |
製麵機 | 自家製麺の場合に必要 |
調理台・シンク | 十分な作業スペースが必要 |
冷蔵庫 | 電力消費が大きいため省エネタイプを検討 |
食器洗浄機 | 水道代とのバランスを考慮 |
客席
客席において、具体的に必要なものは次の通りです。
準備物 | 概要 |
テーブル、椅子・カウンター席 | 客層に合わせたデザインを選ぶこと |
照明設備 | 適切な明るさと雰囲気作りに重要 |
エアコン | 厨房の熱を考慮した容量選定が必要 |
許認可
ラーメン屋を開業するにあたっては、以下のような許認可を取得しておく必要があります。
準備物 | 概要 |
食品衛生責任者資格 | 従業員の中に最低1名必要 |
飲食店営業許可 | 申請から取得まで時間がかかるため早めに準備 |
消防署への届出 | 定期的な点検と更新が必要 |
その他
その他、以下のようなアイテムも開店までに揃えておく必要があります。
準備物 | 概要 |
メニュー | 店舗のコンセプトに合ったメニュー構成 |
食材 | 複数の仕入れ先を確保しておくことが望ましい |
ユニフォーム | 清潔感と統一感を出すために重要 店舗名を入れたアイテムにすることでブランディング効果も |
POSシステム・レジ | 使いやすさと機能性のバランスを考慮 |
衛生用品 | 定期的な補充と管理が必要 |
まとめ
ラーメン屋を開業するには、コンセプト策定、立地選定、内装工事、許認可取得、人材確保、開業準備という7つのステップを踏む必要があります。
単に美味しいラーメンをつくる技術だけでなく、綿密な計画と準備が不可欠なのです。
資金面では、物件取得、内外装工事、設備導入、備品購入などの初期費用として、約1,407万円が必要とされています。これに加えて、継続的な運営費用も考慮する必要があります。
開業には様々な課題がつきものですが、準備と資金計画を適切に進めることで、夢の実現に近づけるでしょう。ぜひ本記事で紹介した、開業に必要なものリストを見ながら準備をしてみてください。
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この記事を監修してくれたユニフォーム博士
岩田 百志(いわた もとし) ユニフォームを販売して20年。 豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。 現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。 |