低発塵とは
工場などで、材料が衝撃や摩擦などを受けた際に、粉塵(ふんじん)が発生することを発塵といいます。
低発塵とは、その粉塵をあまり発生させないこと。
粉塵とは
粉のように細かく空気中に浮遊する塵(ちり)状の個体粒子を指し、物の破砕などで発生または飛散するもののこと。
粉塵とほこりについて、厳密には違いがありますが、この項目ではほこりも低発塵性で防がれる「粉塵」の一部として説明しています。
低発塵性がある作業着の場合、塵(ちり)ほこりを発生させないように作られており、僅かなチリやホコリも許されないデリケートな職場では、低発塵性のある制服が重宝されます。
低発塵性と空気清浄度規格
「低発塵性」を表すために「空気清浄度規格」というものが存在します。
「空気清浄度規格」とは空気中にどれだけほこりがあるかを数値として表すこと。
この数値が確保された部屋のことを「クリーンルーム」といい、低発塵性のある製品は主にこのような現場で用いられます。
低発塵が求められる現場
- 半導体工場
- 電子部品工場・光学機械工場・精密工場
- 薬品・食品工場
- 印刷工場・自動車部品工場・手術室・治療室
- 紙器製造工場・製紙工場など
粉塵とほこりの違い
どちらも飛び散る小さいゴミのことを意味するが、「粉塵」の方が「ほこり」より大きいという違いがあります。
ユニまる博士
ちなみに、「ほこり」は繊維から出てくる糸くずや、綿から出てくる綿埃、髪の毛、ダニのフン
、カビの胞子などが空気中に浮遊している状態のこと、また床などの隅に集まっている状態のことを指すよ!