カツラギとは
このページの目次
  1. カツラギとは
    1. カツラギとデニムの違い
    2. カツラギ生地の用途
    3. カツラギ生地とユニフォーム

カツラギとは

カツラギ生地

カツラギは葛城とも書きます。
太い糸で織った厚手の綾織の綿生地のことで、肉厚で丈夫な生地です。
生地に綾目と呼ばれる斜めの線(急傾斜の畝)が表面に現れるのが特徴。
綾の部分が45度以上と急角度のため、水滴や雨粒が流れ落ちやすく、厨房や屋外で作業する方におすすめの生地。
本来は2本の糸を撚り合わせた双糸を使いますが、現在はほとんど単糸になっているそうです。

綾織はツイルとも呼ばれるため、かつらぎもツイルの一種とされ、海外ではツイルの呼ばれ方で統一されています。
綾織は生地が柔らかくなることが特徴で、綿素材であることから肌触りの良い着心地です。

またカツラギは綿100%の場合が多いため、火に強いという特徴があります。

カツラギとデニムの違い

丈夫で耐久性のある生地といえば、デニムも有名です。
デニムに似た風合いと言われるカツラギとは、どういったところが違うのでしょうか。

  • 生地の厚さはデニムのほうが厚い
  • デニムは藍色系、カツラギはいろいろな色の生地がある
  • デニムは経糸に染色糸(先染め生地)を使うが、カツラギは織った後に生地ごと染める「後染め」

風合いはデニムとほぼ変わりません。
少し厚さが違うことから、カツラギの方がちょっと柔らかめの生地、ということになります。
藍色以外のジーンズはカツラギが使われていることも多いため、とても親しい生地です。

ユニまる博士ユニまる博士

生地そのものは、織り方の他に糸の太さや本数(単糸・双糸)、綿の混合率によって風合いがことなる場合が多いよ!

カツラギ生地の用途

カツラギはしっかりと厚みがあり柔らかな生地のため幅広く使用されています。
日常目にするものとしては、クッションカバーやカーテンなどのインテリア用品、帽子やバッグなどの小物雑貨が多いです。

カツラギ生地とユニフォーム

仕事用のユニフォームや作業着としては、火に強いという特徴があるためコックコートやエプロンなど厨房の制服としてよく使われています。

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この記事を監修してくれた生地のプロ

北潟さん 北潟 芳樹(きたがた よしき)
東京でアパレルブランドに勤務後、福井県の生地製造メーカーへ転職。その後、2020年にユニフォームネクスト株式会社へ入社。 服飾用語や生地全般の情報に精通しており、現在はユニフォームネクストYouTubeチャンネルで「生地のプロに聞く」シリーズで生地の知識を配信中。


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