
空調服は仕事での快適さを提供する重要なアイテムですが、その効果を最大限に引き出すためには、フィルターを装着することが非常に有効です。
フィルターを装着すれば、粉塵や異物から体を守れるだけでなく、ファンを守って節電にも恩恵があります。
今回は、空調服にフィルターを付けることで得られるメリットや必要性、おすすめのフィルターについて詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んで、フィルターを導入することを検討してみてください。
なお、「空調服」は株式会社空調服の登録商標です。
本記事では、広く一般的に認知されている呼び名として「空調服」という言葉を使用しています。
空調服にフィルターを付けるメリット

空調服にフィルターを取り付けることで、さまざまな利点が得られます。
ここからはその主なメリットを詳しく見ていきましょう。
ホコリや花粉を除去できる
空調服のファンユニットにフィルターを付けることで、ホコリや花粉などの微細な粒子を効果的に除去する効果があります。
そのため、花粉症の季節やホコリが多い環境では、これらの粒子が直接体に触れることを防ぎ、快適に作業することが可能です。
快適な空調環境を保てる
空調服のフィルターは空気中の不純物を取り除くことで、ファンが送る風を均一に循環させ、快適な空調環境を保つのに役立ちます。
特に暑い季節に長時間使用する場合は、フィルターによって送風される空気が清潔で心地よいものになるため、快適さが長続きします。
健康リスクを軽減できる
フィルターは、空調服使用中の健康リスクを軽減する役割も担います。
作業する環境によってはホコリや粉塵、排気ガスなどの有害物質に晒されることがありますが、フィルターはそれらの有害物質を取り除き、肌や呼吸器系への負担を軽減します。
特に喘息やアレルギーがある人は、粉塵などを吸い込まないよう、ファンユニットにフィルターを装着することがおすすめです。
空調服に使えるフィルターの種類
空調服にはさまざまな種類のフィルターが用意されており、使用する環境や目的に応じて選ぶことが大切です。
ここでは代表的な3つのフィルターをご紹介します。
粉塵フィルター

粉塵フィルターは、工事現場や解体作業など、空気中に細かいホコリが多い場所で特に活躍します。
微細なチリや砂ぼこりをキャッチしてくれるため、ファンの内部を清潔に保ち、快適な空調効果を持続させてくれます。
作業中に吸い込む空気がクリーンになることで、呼吸も楽になり、健康リスクの軽減にもつながります。
また、粉塵フィルターには使い捨てタイプが多く、汚れたら簡単に交換できることもメリットです。
▶粉塵フィルターはこちら(A5-FSBSET2)
金属フィルター

金属フィルターは、ステンレスやアルミなどのメッシュ素材でできており、耐久性に優れているのが特徴です。
繰り返し使用することを前提としており、洗って再利用ができるため、コストパフォーマンスにも優れています。
金属フィルターは、火花がある環境などで、ファンから火花が空調服内に入ることを防ぎます。
(※金属フィルターを装着しても完全には火花の流入は防げません)
火花のある環境で使用する場合は、できるだけ難燃素材の空調服と併用するようにしましょう。
▶金属フィルターはこちら(A5-FMT500S)
保護ネット
保護ネットは、主にファンに異物が直接入り込むのを防ぐためのシンプルなカバーです。
花粉や大きめのホコリ、虫の侵入などを軽減してくれるため、屋外作業や自然の多い場所での使用にぴったりです。
通気性を保ちながらファンを守ってくれるため、風量をあまり損なわずに使えるのが魅力です。
また、装着も簡単で、取り外して洗えるタイプや使い捨てタイプも多く、日常的なメンテナンスにも適しています。
フィルターの使い捨てと再利用の方法
空調服のフィルターには、「使い捨てタイプ」と「繰り返し使えるタイプ」の2種類があります。
使い捨てタイプは、汚れが目立ってきたタイミングで新しいものに取り替えるだけなので、手間がかからずとても便利です。
一方で、再利用できるタイプは、水洗いや軽い掃除をすることで何度も使えるため、経済的にも嬉しいアイテムです。
どんな時に役立つ? 空調服にフィルターが必要なシーン

空調服のフィルターは、特定の条件下で特に効果を発揮します。
以下では、フィルターが特に重要となるシーンを紹介します。
砂埃が多い現場での使用
工事現場や解体作業現場のように砂埃が多い環境では、フィルターが特に重要です。
風が吹くと、周囲の埃が空気中に舞い上がり、体に悪影響を与える可能性があります。
そこで空調服にフィルターがついていると、砂埃や有害物質をブロックできるため安心です。
有害物質の汚染が心配な環境
都会の交通量が多いエリアや、工場周辺などの空気がやや汚れている場所では、目に見えない粉じんや排気ガスの微粒子が空中に漂っています。
こうした環境下で空調服を使用する際、フィルターを装着しておくと、吸い込む空気を少しでも綺麗に保つことができます。
特に長時間作業をする場合は、体内に取り込む空気の質が快適さや体調に影響するため、フィルターの存在は重要です。
その他屋外での作業
屋外での作業中は、風に乗って砂ぼこりや花粉が舞うこともしばしばあるでしょう。
登山や農作業、ガーデニングなどのアウトドア作業では、空調服にフィルターをつけておくと、そうした空気中の細かな粒子をしっかりガードしてくれます。
呼吸がしやすくなることで、作業中のストレスが軽減され、気温の変化にも空調機能でしっかり対応できるので、外での活動がより快適になります。
空調服に取り付けるおすすめフィルター
空調服用のフィルターは、メーカーによって性能や取り付け方法に差があります。
そこで、ここからはおすすめの空調服用フィルターを2つ紹介するので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
空調服®粉塵フィルターセット(A5-FSBSET2)
![[春夏用]空調服®粉塵フィルターセット(A5-FSBSET2)](https://www.uniformnext.com/upload/fileupload/orange/work/item/a5-fsbset2_1.jpg)
▼おすすめポイント
- 粉塵対策に特化した高性能フィルター
- ホコリや花粉、煙などの不快な空気をブロック
- 台座×2、フィルター×10枚のセット
- 通気性と冷却性能を両立
- 工具不要で取り付け・取り外しが簡単
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バートル AC200 エアークラフト専用ファンフィルター(03-AC200)

▼おすすめポイント
- ホコリや異物の侵入を軽減
- 30枚セットで長期間使用可能
- 対応機種が豊富
- 工具を使わずに簡単に取り付け・取り外しが可能
- 風量低下を考慮した設計
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空調服フィルターの交換頻度と手順
フィルターの交換は空調服の性能を維持するために非常に重要です。
以下では、フィルターの交換頻度や手順について解説します。
フィルター交換の頻度
空調服のフィルター交換は、使用状況や環境によって汚れ具合が大きく異なるため、明確に「〇日ごと」とは言い切れず、汚れが目立ってきたら交換することがおすすめです。
ちなみに、粉塵の多い現場や花粉の多い季節などに使用する場合は、より短いサイクルでの交換が必要になるでしょう。
フィルターが目詰まりすると風量が弱くなり、空調機能の効果が落ちるだけでなく、ファンに負荷がかかることで故障の原因にもなります。
そのため、定期的にチェックして、目視で汚れが目立ってきたら交換のサインと考えましょう。
フィルターの交換手順と注意点
フィルターの交換は、難しい作業ではないので初めての方でも安心して取り組めます。
まずは空調服のファン部分を外し、古いフィルターを取り出します。
そのあと、新しいフィルターをしっかりとセットしてファンを元に戻せば完了です。
取り付けるときは、フィルターの向きやズレがないかを確認しましょう。
また、交換前には必ず電源をオフにして、安全面にも配慮してください。
ファンの取り付けに関する記事はこちら
まとめ
空調服にフィルターを取り付ければ、粉塵やホコリ、排気ガスなどの空気中の汚れから身を守りながら、快適な作業環境を保つことができます。
作業現場はもちろん、ガーデニングやアウトドアといった場面でもフィルターはしっかり活躍してくれます。
フィルターの種類によって使い方や交換頻度なども変わりますので、こちらの記事を参考に、ぜひ自分の環境に合ったタイプの空調服フィルターを選んでくださいね。
この記事を監修してくれたユニフォーム博士
![]() | 岩田 百志(いわた もとし) ユニフォームを販売して20年。 豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。 現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。 |
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