耐油と耐滑って同じ意味じゃないの?
耐油=油で滑りにくい、ではないんです
安全靴の説明でよく見かける「耐油ゴム底」。
これはどういう機能で、どんな仕事現場に適していると思いますか?
「耐油」という文字から、「油に強い」ということは想像していただけると思います。
では「油に強い」とはどのような意味なのでしょう。
以前、お客様からこんなお声をいただきました。
「油に強い」=「油で滑りにくい」=「滑りにくい靴」だと思った
確かに「油に強い」と聞くと、なんとなく滑りにくいのかなと思ってしまいそうですが、
「耐油」は「油に負けない滑りにくさ」ではなく
「油による劣化を防ぐ強さ」という意味があります。
つまり、耐油性のある安全靴は
「油によって劣化しにくい安全靴」ということになります。
耐油の必要性
安全靴などの作業用の靴でよく見かける機能ではありますが、
「耐油」はどうして必要なのでしょうか。
安全靴の靴底などで使用されるゴム素材は、
油によって外観が膨らんだり、
硬度が落ちたりという劣化が起きやすいとされています(ゴムの膨潤)。
そのため、自動車整備工場や食品工場など油を使用する現場では
「耐油性」のある靴が必要となってきます。
「耐油ゴム底」という表記は、
「この靴は、油による劣化を防ぐ加工が施してあります」という意味になり、
安全靴を少しでも長く使用していただくための機能となります。
滑りにくい安全靴ってどう選ぶの?
滑りにくい安全靴が欲しい場合は、どのような安全靴を選ぶべきなのでしょう。
靴底(ソール)部分の説明で、こんな言葉を見たことはありませんか?
滑りにくいという機能は「耐滑」と表現されます。
「耐滑」はグリップ力に優れており、
転倒事故防止のための機能がある安全靴に記されています。
「耐油」機能と共に備わっている場合も多くあります。
滑りにくさを重視して安全靴を選ぶ場合は
「耐滑」や「耐滑ソール」と記載があるものをお選びください!
「耐滑」安全靴を選ぼう!
耐滑はどんな現場に必要?
水を扱う工場や仕事
- 製造業(製紙工場・食品工場など)
- ビルメンテナンス・清掃
雨に影響される仕事や現場
- 運送業
- 建設・建築業
など
製造業では切削油(切削剤)や水を使用することがあり、
それらが床に付着するため非常に滑りやすい状態になります。
ビルメンテナンスや清掃業、
雨で濡れる場所を移動することが多い建設・建築業、運送業も
濡れた場所に出入りするため注意が必要です。
タイル式の床があるビルなどは、大変滑りやすくなっています。
建設・建築業の金属製の足場は、雨に濡れると滑りやすくなります。
転倒・転落事故防止のためにも、耐滑性に優れた安全靴がオススメです。
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