制電とは

制電とは

制電とは、衣服に静電気をため込まないための規格です。ため込んだ電気が原因の放電を抑えることを目的としています。
制電加工を施すことで、ほこりの付着や衣服のまとわりつきを減らし、快適に動くことができます。

静電気とは

静電気とは、異なる物質が接触・摩擦する際に物質間の電子が移動し電荷バランスが偏る状態をいいます。
それぞれの物質がプラスの電荷とマイナスの電荷にバランスが偏った状態で触れ合うと、バランスのよい状態に戻そうとし電流が流れパチっとした痛みを感じます。

天然繊維は水分を多く含み、発生した電気は水中を伝わって拡散し、空気中へ逃げていくため静電気は起こりにくくなります。
逆に、空気中の水分が少ない冬に静電気が多く発生します。

制電加工とは

電気の通りを良くし、衣服に電気をため込まないようするための加工です。帯電加工と同じ意味で使われます。加工方法はいくつかあります。

  • 繊維に親水性のある薬剤「帯電防止剤」をコーティングする加工
    空気中の水分を通じて効率よく放電が可能になります。
  • 化学繊維、合成繊維を作る際に、導電性が良い金属繊維・カーボンブラック・カーボン繊維などを織り込んだり、糸の中心部に入れて紡いだりする加工
    生地に織り込まれているため、洗濯耐久性があるものが多いです。

インナー、スーツの裏地、コート、寝装具など様々な用途で使用されています。

制電加工が求められる作業現場

塵やほこりが厳しく禁じられる場所など、一部現場において高い制電機能を備えた作業服が求められます。

  • 石油化学工場…静電気による火災の発生(大事故の防止)
  • 医薬品工業や精密電子工業の現場…放電や衣服に付着したほこりによる不具合の発生

制電に関する規格について

制電や帯電防止の基準としてIEC規格やJIS規格が定められています。この規格に適合することで制電性や帯電防止の機能が高度に保証されているということになります。
特定の職場によっては、JIS T8118規格に適合する作業服を着用することが義務付けられている場合もあります。

制電(IEC61340-5-1)とは

IEC(国際電気標準会議)にて、半導体や電気基盤等の工場で放電により製造物に悪影響を与えないため、衣類一着あたりの表面抵抗値1.0✕10の12乗Ω以下と定められています。

帯電防止(JIS T8118)とは

JIS(日本産業規格)にて、静電気の放電による引火事故等を防ぐため、衣類一着あたりの摩擦帯電電荷量を0.6μc(クーロン)以下と定められています。

 

ユニまる博士ユニまる博士

市販の静電気防止スプレーやクリーニング店の静電気防止加工によっても帯電防止対策が可能だよ。

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