タッサーとは

タッサーとは

タッサー(ポリエステル65%・綿35%)
タッサー(ポリエステル65%・綿35%)

経糸(たていと)よりも太い緯糸(よこいと)を使っている厚手の平織物のこと。
横畝(よこうね)が粗く現れていることも特徴です。
ポプリンの一種であり、ポプリンよりも横方向にはっきりした畝があらわれます。
丈夫で耐久性に富んでいる織物で、タッサーポプリンと呼ばれることも。
合繊素材であっても、天然素材のようなナチュラルでソフトな風合いがあり、その耐久性からジャンパーなどのブルゾンや防寒着、マウンテンパーカー、衣服以外では旗や暖簾によく使われています。

本来の「タッサー」は英語で「山繭・山蚕」という意味があり、野生の蚕から採れる柞蚕絹(さくさんぎぬ)で織られた絹織物を指します。この柞蚕絹は普通の絹よりも強度が高く、糸の太さにもムラがあることが特徴です。
美しい光沢感や、なめらかな肌触りであることから、高級感があり、夏の婦人服地によく使われます。

タッサーと呼ばれるテキスタイルは多く、それらと分別するためタッサーシルク(タッサー絹)、タッサーポプリンと呼んで区別されることもあります。

ユニまる博士ユニまる博士

ユニフォームでは看護師さんたちの着る白衣にもタッサーが使われているよ!


この記事を監修してくれた生地のプロ

北潟さん 北潟 芳樹(きたがた よしき)
東京でアパレルブランドに勤務後、福井県の生地製造メーカーへ転職。その後、2020年にユニフォームネクスト株式会社へ入社。 服飾用語や生地全般の情報に精通しており、現在はユニフォームネクストYouTubeチャンネルで「生地のプロに聞く」シリーズで生地の知識を配信中。


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