チノクロスとは
厚手で丈夫な綾織物のこと。ツイル生地。
主に綿素材を使っているものが多くチノパンツ(チノパン)の「チノ」も、このチノクロスを指します。
綿100%や、綿の混率が高いものが多いため、丈夫で耐久性があり、作業着などによく使われる素材。
肌触りや着心地がよく、水洗いをしてもデニムのように縮んだり色落ちしにくいのが特徴です。
初めはがっしりとした固さがありますが、一度洗うことでしなやかさが加わり、生地の馴染みがよくなります。
また、チノクロスは光沢感のあるものが多く、デニムよりも上品な印象を出せることから、カジュアルな場面だけでなくビジネスシーンでも使われることが多い生地です。
「チノ」の由来はchineseにあるとされ、米国陸軍が制服用に中国から購入していた生地が由来という説や、スペイン語で中国人という意味である「Chino」から由来するという説など諸説あります。
軍服や作業着として使われることが多かったチノパンツは、1970年~1980年代になりおしゃれとして着用するようになったそうです。今ではデニムに並ぶ、定番のファッションアイテムとなっています。
ユニまる博士
ユニフォームでは、丈夫な綿100%の作業着にチノクロスが使われていることが多いよ!着心地もいいから定番で人気があるね!
この記事を監修してくれた生地のプロ
北潟 芳樹(きたがた よしき) 東京でアパレルブランドに勤務後、福井県の生地製造メーカーへ転職。その後、2020年にユニフォームネクスト株式会社へ入社。 服飾用語や生地全般の情報に精通しており、現在はユニフォームネクストYouTubeチャンネルで「生地のプロに聞く」シリーズで生地の知識を配信中。 |