どうも、こんにちは徳田です。
わたしは普段、ユニフォーム専門店で働いているのですが、寒い季節になると「イージスはありませんか?」との問い合わせが日によっては何度かあります。今回はそんな人気のイージスを実際に購入し、イージスとユニフォーム専門店のプロがおすすめする商品を徹底比較してみました。
それでは早速みていきましょう!
1.AEGIS イージスとは
イージスとは、
作業着や作業用品を販売する大手ワークマンが毎冬ごとに発表する「防水」がテーマのオリジナルブランド商品です。毎冬発表するので、毎年デザインは異なります。イージスは、バイクや釣具メーカーのつくる防水防寒着と比べ、リーズナブルなことでバイカーや釣人のあいだでSNSを中心に話題になり、毎年品薄になっています。
またワークマンの実店舗を中心に販売されているため、ネットショップでの販売数は限定されています。寒くなると、ネットで防水防寒着のイージスを買い求める人がいるため、まちがった問い合わせが増えるというわけです(苦笑)。
2.防水防寒着を選ぶときに役立つ用語
みなさんは、店頭やネットで防寒着を選ぶとき、商品説明に「耐水圧」・「透湿度」と書かれているのを見たことはありませんか。ここでは防水防寒着を選ぶときに役立つ用語について説明しますね。是非とも選ぶときの参考にしてみてください。
耐水圧
耐水圧とは、生地がどれくらいの水圧まで耐えられるかを表しています。激しい雨でも使用できることをアピールするときによく使う言葉です。
- 300mm・・・小雨に耐えられる
- 2,000mm・・・中雨に耐えられる
- 10,000mm・・・大雨に耐えられる
- 20,000mm・・・嵐に耐えられる
透湿度
透湿度とは、服の内側から外側にどれくらいの水分をだせるかを表しています。着ても蒸れにくいことをアピールするときによく使う言葉です。具体的には24時間に何グラムの水分を外に出すか、を数値で表します。
- 大人の安静時で1時間あたり:約50g(24時間で約1,200g)
- 軽い運動で1時間あたり:約500g(24時間で約12,000g)
- ランニングなどの激しい運動で1時間あたり:約1,000g(24時間で約24,000g)
用途にあった数値の防水防寒着を選ぶのがおすすめ。
耐水圧と透湿度をもっと詳しく知りたい人は、こちらの【耐水圧・透湿性に関する記事】をご覧ください。
3.イージスと人気商品比較
さて、ここからが、いよいよ本題です。
イージス1番人気「イージス透湿防水防寒スーツ」と
ユニフォーム専門店おすすめ商品「サーモセイバー防水防寒スーツⅡ」を比べてみました。
比較表
イージス透湿防水防寒スーツ上下 | サーモセイバー防水防寒スーツⅡ | |
---|---|---|
商品 | ||
販売店 | ワークマン | ワークユニフォーム |
価格 | 7,480円(税込) | 6,028円(税込) |
サイズ | 5サイズ (M,L,LL,3L,5L) |
5サイズ (M,L,LL,EL,4L) |
カラー | 2色 (ライムグリーン、ブラック) |
3色 (ライトグリーン、ブラック、ジオグレー) |
耐水圧 | 10,000mm | 10,000mm |
透湿度 | 3,000g/㎥/24h | 非公表 |
※価格は記事執筆時点の情報を引用しています。
【2020年10月追記】
2020年モデルのイージスは、透湿度8,000g/㎥/24hに改良されています。
お互いのカタログ情報の比較だけでは、透湿度があるぶんイージスのほうが優れていることが分かりました。しかし今回、実物同士を徹底比較したことで、浮き彫りになった決定的な「ちがい」が一点ありました。それは、ズバリ耐久性です。
では具体的にサーモセイバーⅡのどの点が、イージスよりも「耐久性」を意識して作られているのか、違う部分をみていきましょう。
素材
ポリエステル生地はひっかかると引き裂けやすいが、サーモセイバーⅡの表生地は格子状の糸が織り込まれているポリエステルドビー仕様で引き裂きに強い。
キルティング加工
イージスはキルティング加工なし。サーモセイバーⅡは上着&ズボンともキルティング加工あり。キルティング加工とは生地の間に中綿をはさみ、マス目状や流線状に縫い合わせる加工のこと。
防寒着においては保温性を高め、中綿がずれることを防ぐ。中綿がずれると防寒着としての機能を大きく損ない長期利用に不向き。
縫い方
イージスは、ほとんどの縫い目がシングルステッチ。サーモセイバーⅡは、ほとんどの縫い目がダブルステッチ。ダブルステッチはジーンズの縫製にも採用されている頑丈な縫い方。シングルステッチは力がかかると糸がほどけやすい。
ファスナー周辺
サーモセイバーⅡは二重に生地を折返し、ダブルステッチ縫製。ファスナーは一度噛み癖がつくと以後、噛みやすくなるため、ファスナーが噛みにくい工夫が施されている。
アクションカット
立体裁断でアクションカット加工された、サーモセイバーⅡの脇下の部分。つっぱり感なく腕の上げ下げがしやすいようになっている。
まとめ
ワークマンのイージスと比べることで、耐久性という点では、サーモセイバーⅡのほうが優れていることが今回分かりました。プロの目からみて、ワークマンのイージスは毎冬発表しているシリーズ商品のため、毎年買い換えを想定した1年で役目が終わるような作りでした。1年ごとに買い換える人であれば、透湿度のあるワークマンのイージスはおすすめです。
一方、ユニフォーム専門店のサーモセイバーⅡは制服利用での購入者が多いため、はじめから長年使うことを想定した作りになっています。ユニフォーム・制服目的で購入される人は、
- 作業に耐えうる耐久性
- 全員で揃えられる商品数
- 中途や新入社員が加入したときに同じ商品を追加購入できるかどうか
このような観点でユニフォーム専門店のサーモセイバーⅡ(MK-AS3110)がおすすめです。
今回はイージスと防水性能が似ているサーモセイバーⅡで比べてみましたが、さらに高い【透湿度】をお探しの人には、透湿度8,000g/㎥/24hのバートル 防水防寒ジャケット(03-7610)がおすすめです。
また【防寒度】を高めた防寒着をお探しの人には、当店1番人気のサーモトロン防寒ブルゾン[大型フード付](03-7210)がおすすめです。
餅は餅屋。ユニフォームはユニフォーム屋にお任せください!
この記事を読んでくれた人が、少しでも使い道にあった防水防寒着に出会えることを願っています。
またお会いしましょう!
今回ご紹介できなかった防水防寒着まだまだあります。気になる人は、【250種類以上の防寒着を紹介しているページ】からご覧ください!
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この記事を監修してくれたユニフォーム博士
岩田 百志(いわた もとし) ユニフォームを販売して20年。 豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。 現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。 |
イージスはワークマンのオリジナル商品、
基本的にはワークマンのお店でしか買えない商品です。