開発者の想いを届けていく企画です。
一見すると何の変哲もないユニフォームも、見えないところに工夫が凝らされていたり、開発者の特別な想いが込められていたり、高い壁にぶつかって挫折しそうになったり、たくさんの語られないストーリーが存在します。
この企画は、そんな語られることのない、開発者の想いをお届けするために生まれました。少しでもユニフォームに興味をもっていただけたら幸いです。
ユニフォームネクストでは、インターネット通販以外にも地元のお客様に販売営業をさせていただいておりますが、より涼しく良い環境で働くために、制服をポロシャツに変更しようと検討されている企業が多くなってきています。
街では夏場でもスーツを着用した人が多く見受けられますが、オフィスカジュアルではポロシャツを着用されている人が増えてきていますね。
こういった背景もあり、制服をポロシャツに変えたい・・・
と考える企業も多くなってきていますが、一方で
「ポロシャツはラフに見えすぎて、会社の印象が悪くならないかな…?」
という声もちらほらと聞こえてきています。
ポロシャツが支持される理由としては、洗濯後のアイロンがけが不要!という意見が多く、取り扱いの手軽さが人気の要因になっています。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は記念すべき第一弾として、気鋭の作業服メーカー『BURTLE』に、新しくリリースしたポロシャツの開発秘話を伺ってきました!
新感覚ワークシャツ
まず今回の主役である商品の紹介をします。
新商品705・707シリーズは、カッコ良さを追求するBURTLEの服作りを表現しています。
BURTLEのシャツを着ればカッコいい!オシャレ!と思われる、トレンドセッター的なスタイリッシュなデザイン要素を兼ね備えており、素肌に直接着用するからこそ素材を厳選し、機能性と品質を重視するクラフトマンシップ的なこだわりがミックスされた、ありそうでなかった新感覚のワークウェアです。
新感覚なワークシャツはお客様の声から生まれた
BURTLEのものづくりは、企画室で出来上がるのではなく、オーナー自ら、また営業マンが代理店へ足を運び、そこでキャッチする生の声(情報)をもとに開発する、現場第一主義です。
そんな企業文化があるBURTLEですが、今回の705シリーズもそんなお客様の声が随所に活かされています。
「お客様のところへ営業に行くし、現場にも行く。作業服とシャツの中間があればそれが一番助かる」
この消費者の声を会議で議題にあげたところ、似たような声を聞いたという声が他からも多数上がり、新しいポロシャツ作りがスタートします。作業者の着用スタイルが、上下を同じシリーズのものを着用するスタイルから、シャツ、パンツをオシャレに合わせてコーディネートする現在のトレンドを加味し、新感覚のスタイリッシュなワークシャツの開発に乗り出しました。
商品開発の苦労
新商品705シリーズは、真夏の作業も意識しながら、開発を進めていました。
しかし、オールシーズン着用可能であるという事も視野に入れていたので、素材感は厚すぎても薄すぎてもダメで、ちょうどよい素材が必要になります。
また、メインの作業を真夏を想定していたので、生地の厚さを求めると作業中は暑くなり、不快感を与えてしまうことから、
吸汗速乾機能、作業の動きやすさを補助する生地の伸縮性も外せません。
これらの事を考慮して、多方面の繊維会社から生地をいくつも取り寄せました。何パターンもの素材を試作し、納得のいく素材感の開発に時間をかけています。オールシーズン対応可能であり、夏場の暑さにも不快感を持たせない吸汗速乾機能、通常の生地よりも15%伸縮性が高い生地、ちょうどよい肉厚の生地であるトリコット生地を採用したのが一番苦労した点です。
※トリコット生地とは
弾力・伸縮性のあるうね織りの、毛または化繊の織物。手袋・肌着・靴下などに用いる
細部にこだわった高機能性
705シリーズには、様々な物を収納できる袖マルチポケットを開発しました。
(※1 意匠登録済)
レベルブック収納ポケットというものがあり、この大型ポケットの肌面は、汗などから収納物を守るために、防水素材を使用しております。
脇にはニオイを抑えるデオドラントテープも付けています。
安全性も考慮し、製品制電JIST8118の基準にもクリアしております。
デザインシルエットにもこだわり、誰もがスッキリ美しく見える、『※2 Xラインシルエット』を採用しております。
モードな両胸ポケットもアクセントです。また、各サイズの着丈は、裾をイン、アウトしてもカッコよく決まる長さを提案しております。
※1 意匠登録について
物品の形状のデザイン、物品の形状と模様が結合したデザイン、物品の形状と色彩が結合したデザイン、物品の形状と模様と色彩が結合したデザインは、意匠として認められます
※2 Xラインシルエットについて
ウエストラインを絞ったタイプ。シルエットがもっとも美しく見えるとされるラインです。
現場の反応
5月から販売が開始されましたが、あっという間に完売してしまい、すぐに追加生産をかけることになりました。
BURTLEは作業者(ワーカー)たちの心を見事に掴む事に成功したのです。
それはBURTLEならでの細部への気遣いも要因になっていると思います。
まさに職人の技巧が光る1点だと感じますね。
予想以上の反響に、来季は現在の4色以外の多色展開も既に計画されているとのことです。
私もいちファンとして、ワークウェアの未来を切り開くBURTLEの商品に、楽しみがつきません。
705シリーズ