近年、ビアガーデンなどの飲食店やリゾート施設での制服をはじめ、様々な職場で夏の暑さ対策(クールビズ)として「アロハシャツ」を着る人が増えてきています。
しかし、いざ「アロハシャツを買おう!」と思ったとき、たくさんの種類のアロハシャツが売っているので一体なにを買えばいいか迷っちゃいますよね。
アロハシャツを選び方を知らないと、見比べやすい図柄(デザイン)だけで選んでしまうんです。
今これを読んでいるあなたも、図柄(デザイン)だけでアロハシャツを選ぼうとしてませんか?
今回紹介する正しいアロハシャツの選び方を、ぜひ一度参考にしてみてください。
アロハシャツの用途
まずは、アロハシャツを着る目的を考えてみましょう。
- ユニフォームとして着る(仕事着・制服)
- 私服、普段着として着る
- ハワイでの正装として着る
日本人がアロハシャツを着る目的は、主にこの3パターンではないでしょうか。
アロハシャツの選び方
アロハシャツを選ぶときに気をつけることは次の三点です。
- デザイン
- 素材
- サイズ
どういう目的でアロハシャツを使うかによって、それぞれ気をつけるポイントが違ってきます。
まずは、皆さんが失敗しやすい「ユニフォームとしてのアロハシャツ」から見ていきましょう。
ユニフォーム(制服)としてのアロハシャツ
なぜユニフォーム会社が「アロハシャツ」を販売しているのか、不思議に思ったことはありませんか?
既にたくさんのアパレルメーカーがアロハシャツを作っているのに、あえて作る必要があるのか。
実は、私服で着るアロハシャツをユニフォームとして使うには、少々都合の悪いことがあるからなんです。
そうした問題に対処するため、ユニフォームに適したアロハシャツが開発・販売されています。
①【デザイン】きちんと感を出すボタンダウン
一般的にアロハシャツって、ゆったりとしたラフな印象のシャツですよね。
プライベートで着るものであれば、胸元がざっくり開いた、ラフなアロハシャツで問題ありません。
しかし、接客業などでお客様をお迎えし、より質の高いサービスを提供して楽しませたい立場の方が着ることを考えると、普段着として作られたアロハシャツはカジュアルさが強く、あまり適していません。
そこでユニフォームメーカーが販売しているアロハシャツには、このように襟元がボタンダウン仕様になっているものがあります。
ボタンダウン仕様のアロハシャツはこちら
明るく元気な印象があるアロハシャツの良さは残しつつ、きちんと感を演出する襟元。
そして、ネームプレート等をつけやすい左胸ポケット付き。
大襟アロハシャツは、ユニフォーム用アロハシャツの特徴です。
崩しすぎないアロハを求めるところでは、このボタンダウン仕様が選ばれています。
②【素材】吸汗速乾機能のポロシャツタイプ
一般的なアロハシャツは、綿かレーヨン素材で作られていることが多いです。
綿とレーヨンはどちらも肌触りが良く、着心地が良い素材としてとても人気があります。
しかし、ユニフォームとして使うアロハシャツが綿やレーヨンで作られていると、こんなデメリットもあります。
アロハシャツを着るのは夏などの暑い季節が多いと思われますが、
綿やレーヨンは、生地の性質上どうしても汗ジミが目立ちやすいんです。
男性でも女性でも、働いているときに汗じみが目立つと、すごく働きにくいですよね。
夏場は汗ジミを気にして、脇汗パッドをつけて働く女性スタッフも多いと聞きます。
そこでユニフォームとしてのアロハシャツの素材には、こうした汗ジミを目立たなくする吸水速乾機能が備わったものもあるのです。
吸汗速乾機能のあるアロハシャツ(アロハポロシャツ)はこちら
アロハシャツらしい遊び心は残しつつ、働く人のための汗対策が備わっているポロシャツ。
女性スタッフがいるお店では、ユニフォームの機能性など細部まで気にすることで、安心して長く働いてもらえることにつながります。
ユニフォームメーカーのアロハシャツならずっと同じものが手に入る
これはユニフォーム全般に言えることであり、アロハシャツに限ったことではないのですが、ユニフォームメーカーがアロハシャツを作る最大の理由があります。
それは、いつでも同じものが手に入るようにするためです。
一般的なアパレルメーカーが作るアロハシャツは1シーズン限定、あるいは数量限定で販売していたりしますよね。
汚れたから同じもの新しく買ったり、途中で新しく入ってきたスタッフに追加で注文しようと思っても、なかなか同じものが見つからないんです。
制服として作られているユニフォームメーカーのアロハシャツは、数か月先、もしくは数年先でも同じものが手に入るように在庫を管理して作られています。
制服なのに一人だけ別のアロハシャツを着ることはできないですよね。
このように、同じアロハシャツをいつでも買えるよう、ユニフォームメーカーが取り扱い・販売をしています。
ユニフォーム用のアロハシャツを選ぶときは、このような点に気をつけるのが重要です!
正装としてのアロハシャツ
【デザイン】
ハワイの正装として、アロハシャツを着る場合に気をつける点は図柄です。
とくに「ラウハラ(Lauhala)」という植物をモチーフにした図柄は注意が必要です。
ラウハラは「ハラの木の葉」のことで、ハワイの言葉で『すべての終わり』という意味があるそうで、あまり結婚式などでは着ない方が良い、とされる説があります。
しかし、ラウハラ柄のアロハシャツ自体は一般的ではなく、見つけるほうが難しいようです。
アロハシャツを着る際は、この柄はどんな植物の柄なのかを調べておくと安心かもしれませんね。
私服としてのアロハシャツ
最後に、私服でアロハシャツを着るときのポイントです。
【デザイン】
プライベートでアロハシャツを着るときは制約がないので、好きなデザインを選んで問題ないと思います。
自分の好みにあった柄、色などを選んで楽しみましょう。
【素材】
着心地の良いものを選ぶとより快適です。
肌触りは、シルク>レーヨン>綿(コットン)>ポリエステルの順に良いとされています。
しかしレーヨンや綿はシワになりやすいため、洗濯後のお手入れには気をつけましょう。
【サイズ】
サイズは年齢によって好まれるサイズが違ってきます。
若い人は比較的ピッタリなサイズを好み、年齢が上になればなるほど比較的大きめのサイズを選ぶ傾向にあるようです。
アロハシャツは、ブランドによってサイズが異ることも多いため、サイズ表のチェックだけは怠らないでくださいね。
さいごに
アロハシャツは一見派手なデザインでどれも同じにみえるかもしれませんが、よくみると機能的にもデザイン的にもそれぞれ違いがあり、多様性のあるシャツなんです。
目的によって選ぶポイントが違うため、好みのデザインだけで選ばないようお気をつけくださいね。
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この記事を監修してくれたユニフォーム博士
岩田 百志(いわた もとし) ユニフォームを販売して20年。 豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。 経験から得たユニフォームの基礎知識や販売のノウハウに至るまで、ユニフォームの魅力を日々伝えている。 |
アロハシャツは元々、ハワイの男性の正装なんです。ハワイの女性の正装は、ムームーと呼ばれるワンピースタイプのドレスが一般的といわれています。