カルゼとは
カルゼとは畝(うね・生地の表面に現れる盛り上がって見える筋 )のはっきりした綾織物のこと。
綾織物の中でも、畝の感覚が広いことが特徴です。
経糸(たていと)または緯糸(よこいと)を2本以上引き揃えて交差し織って作られています。
カルゼの特徴
カルゼには光沢感があり、シワ寄りが少なくドレッシーで高級感のあることから、ウールを使う場合だとコートやブレザーなどに使われます。
綿やポリエステル素材のカルゼは、ユニフォームやスーツに用いられることが多いです。
カルゼの魅力
- 肌触りは柔らかくてしなやか
- やや厚手で耐久性の強い生地
- シワになりにくい
- 伸縮性にも優れている
- 高級感がある
このことから、カルゼはコートやパンツ、スカートなどフォーマルな衣服に用いられることが多いようです。
カルゼの由来
カルゼはカージー(kersey)とも呼ばれ、イギリスのサッフォード州の毛織物産地・カージー(kersey)からきたと言われていることから由来すると言われています。
カルゼとユニフォーム
ウール以外にも綿やポリエステルを使ったカルゼ生地もあります。
作業着などの制服は、耐久性やシワになりにくさも求められるため、それらに使われていることも多いです。
最近ではポリエステルカルゼを使った防寒着(軽防寒ジャンパー)などもあります。
ユニまる博士
素材の組み合わせによっては薄手のカルゼ生地もあって、ブラウスなどのトップスにはポリエステル+綿のカルゼが使われたりするよ!
カルゼの防寒着やアウターはこちら
この記事を監修してくれた生地のプロ
北潟 芳樹(きたがた よしき) 東京でアパレルブランドに勤務後、福井県の生地製造メーカーへ転職。その後、2020年にユニフォームネクスト株式会社へ入社。 服飾用語や生地全般の情報に精通しており、現在はユニフォームネクストYouTubeチャンネルで「生地のプロに聞く」シリーズで生地の知識を配信中。 |