こんにちは!ユニフォームネクスト企画チームのしまぽんです。
前回、飲食店が通販を始めるために必要な下準備についてご説明させていただきました。
今回は、いよいよ通販サイト作成の第一歩!
通販サイト(ECサイト)の立ち上げ方やサービスについてまとめていきたいと思います。
ライター紹介
ユニフォームネクスト
企画チーム しまぽん
ユニフォームネクスト企画チームリーダー(飲食店応援プロジェクトリーダー)
飲食店ユニフォームのネット通販業界シェアNo1サイト「フードユニフォーム」の企画・構成、分析担当の責任者
こう見えて、一児の母。息子には何でも買い与えてしまう親バカな一面あり。
趣味は手芸。当社マスコットキャラクター『ユニまる』ぬいぐるみの作者。
▼経歴
2014年4月 新卒入社/WEBデザイナーとして制作グループに配属
2018年1月 入社4年目にして制作チームリーダー就任
2020年4月 出産・育児のため休職
2021年5月 復職/企画チームに異動
通販サイト(ECサイト)の種類について
通販サイトは、別名「ECサイト」と呼ばれます。
ECサイトの「EC」は、Eコマース(ネットを通じておこなわれるモノやサービスの売買の総称)の略称です。
簡単に言えば、ECサイトとはネットを使ったモノやサービスの販売サイトのことを指します。
少しややこしいですし、ECサイトと言われても馴染みがないと思いますので、このユニネクマガジンでは「通販サイト」という言葉を使ってご説明していきますね。
通販サイトにも、いくつか種類があります。
それぞれ、制作方法や運用方法が異なってきますので、まずはどんな種類の通販サイトがあるのかを見ていきましょう。
通販サイトの構築サービスは大きく分けると、モール型・CMS型・ ASP型の3種類があります。
モール型通販サイトとは
モール型通販サイトとは、「Amazon」や「楽天市場」などの通販サイトのことを指します。
1つの場所に複数のお店が入っているショッピングモールのようなイメージです。
決まった金額のテナント料金を支払うことで、「Amazon」や「楽天市場」に商品を出品することができます。
モール型通販サイトのメリット
①モール自体に集客力があるので、集客の手間が省ける
「Amazon」や「楽天市場」などの有名なモール型通販サイトには優待制度やポイント制度があるため、「買い物をするならこのモール型通販サイト」と決めているユーザーも多いです。
また有名なモール型通販サイトはSEO(検索エンジン最適化)にも強く、ネットで検索した際に一番上に出てきやすい特性があります。そのため集客力も高く、サイト自体を見てもらえる頻度が高くなります。
②運用についてモールからのサポートを受けられる
一部のモール型通販サイトでは、ショップ運営についてのサポートが受けられます。
「楽天市場」を例に挙げると、新規出店窓口で相談ができたり、ネットショップ運営開始後のサポートやセミナー開催もあるようです。(詳しくはこちらをご覧ください)
③テンプレート通りに登録すれば簡単に商品を掲載できる
モール型通販サイトの商品ページはモール側で定められた形式になっているため、テンプレートに沿って画像をアップロードしたり文章を入力するだけで販売する商品のページを簡単に作成できます。
モール型通販サイトのデメリット
①利用料が高い
モール型通販サイトでは、利用するサービスに応じて利用料を支払う必要があります。
これは「楽天市場」の例ですが、出店プランがいくつかあり、プランによって登録できる商品数や画像容量、システム利用料が異なるようです。その他にも、システム利用料がPCとモバイルで別々にかかったり、サービス加入による利用料があるなど、総合的にかかる利用料は高めの印象です。(詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。)
②競合他社と比べられやすい
モール型通販サイトは、同じような商品を出品している競合他社と横並びにされる場合が多く、比べられやすいです。
そのため、競合他社と価格競争をしなければならないケースが出てくる可能性もあります。
③ブランディングしにくい
「楽天で買った商品」という認識は強く残りますが、「買ったお店の名前は覚えていない」という方は多いはず。
モールそのものの認知度やブランド力は高いものの、出店しているお店のコンセプトや店名は伝わりづらい傾向にあり、お店のPRには不向きかもしれません。
④モール側のルールに従う必要がある
モール型通販サイトでは、商品登録の画像仕様や文言に一定のルールが設けられており、そのルールを守らない場合はペナルティを課せられます。
そのルールも流動的で最新化されていくため、修正頻度が高くなることも多いです。
モール型の特徴グラフ
実は当社も以前は「楽天市場」に出店していた時期がありました。
どうしても利用料がかかる分、売価設定を高くしないと利益が出ないことや、楽天側のルールに合わせてページ内容を都度変更しなければならないケースが多く、費用対効果を考えて結果的に閉める判断をいたしました。
当社のような対法人の企業ではなく、対個人の企業に関しては、利用者や集客の面で使いやすいツールと言えそうです。
CMS型通販サイトとは
CMS型通販サイトとは、サイト制作・運用に関する機能が備わった外部ソフトを利用して作られたサイトのことです。
※CMSとは(Contents Management System)の略称で、Webサイトのコンテンツ構築・管理・更新ができる管理システムを指します。
CMS型通販サイトには、オープンソース型・パッケージ型・フルスクラッチ型の3つの種類があります。
それぞれの構築方法を簡単に説明すると、下記のようになっています。
【オープンソース型】無償で商用利用できるソフトをカスタマイズする構築方法
【パッケージ型】ソフトベンダーが開発したECソフトを活用した構築方法
【フルスクラッチ型】0からECサイトをシステム・デザインから開発する構築方法
オープンソース型の有名どころといえば、世界中で圧倒的なシェアを誇る「WordPress」です。聞いたことがある方もおられるのではないでしょうか?
実は、このユニネクマガジンもWordPressで作成しています!
CMS型通販サイトのメリット
①更新が誰でも簡単にでき、修正コストが削減できる
CMSは簡単に更新作業ができるツールです。複雑な操作は不要で、ブログを書くようなイメージで更新ができます。
一般的なサイト運営では制作会社がサイトを作成し、修正したい場合は都度制作会社に依頼という形が多く、その際に料金が発生することがほとんどですが、CMS型の場合は簡単にサイトの修正ができる仕組みになっているため自社完結が可能。修正コストの削減ができます。
②ページデザインを統一できる
CMS型では洗練されたデザインのサイトテンプレートが豊富です。好きなテンプレートを選択して適用することで、トップページや各ページのデザインを簡単に統一・変更することができます。通常のサイト作成のように個別にページの修正をする必要もなくなるため、運用しやすいのが特徴です。
③通販サイトに必要な機能が揃っている
通販サイト向けのCMSには、商品管理機能や検索機能、決済サービスなど、通販サイトに必要な機能が標準で実装されています。新たな機能を加えたいときも、プラグイン(拡張機能)を追加するだけで可能な場合も多いです。
CMS型通販サイトのデメリット
①導入・カスタマイズには専門知識が必要
専門知識なしで構築可能と言えども、サーバーの開設や初期設定にはある程度の専門知識が必要となります。
好みのデザインや仕様にカスタマイズしようとする際には、プログラミングの知識などが必要となり、初心者には難しい部分も多いと言えるでしょう。
またこの導入部分を制作会社にお願いするとなると、初期費用だけで大体2万円~5万円ほどかかります。
②サイトの機能や運用画面をカスタマイズする場合、導入や運用のコストが大きくなる
サイトデザインではなく、サイトの機能や運用画面をカスタマイズする場合、開発やライセンス費用が発生するため、導入コストをかける必要があります。また、大体の場合ランニングコストも発生するため、お試しでの作成には不向きと言えます。(※オープンソース型は除く)
通販サイトでの取り扱い商品点数や売上が多くなってきた企業が導入するケースがスタンダードです。
③オープンソース型の場合、セキュリティやサポートの面が不安
オープンソース型CMSの場合、脆弱性(コンピュータに存在する情報セキュリティ上の欠陥)が分析されやすく、セキュリティ面にやや不安があります。
企業が提供するサービスではないので、サポートが受けられない点もデメリットと言えます。
CMS型の特徴グラフ
CMS型は、導入してしまえば運用面は楽かもしれませんが、導入までが初心者には難しく、制作会社に依頼するとなるとコストが高くなってしまいそうですね。
ある程度、売上規模が大きくなってきた企業に向いていると言えるでしょう。
ASP型通販サイトとは
ASP型通販サイトとは、通販サイト構築プラットフォームで作られたサイトのことです。
※ASPとは「Application Service Provider」の略で、ネット上でアプリケーションを利用するサービスやそのサービス提供者を指します。
ASP型は、サーバーへのインストールが不要で、必要な情報を入力するだけで簡単に通販サイトをオープンできる仕組みになっています。
最近よく耳にする「BASE」や「STORES」などがASP型通販サイトに当たります。
初期費用無料から利用できるサービスもあるため、比較的簡単に通販サイトをオープンすることが可能です!
ASP型通販サイトのメリット
①制作コストが抑えられる
ASP型通販サイトは、初期費用無料で始められるサービスも多く、お試しで通販サイトを始めてみたいという人にもおすすめです。
サービスによって費用は変わりますが、「BASE」を例に挙げると、初期費用は無料で商品が売れた際にサービス利用料と決済手数料が必要になる仕組みになっています。
②簡単にサイト制作が可能
ASP型はサーバーの開設が不要で、必要事項を入力するだけで誰でも通販サイトをオープンできます。
サービスにもよりますが、ある程度テンプレートが用意されているサービスが多いため、比較的簡単にサイト制作が可能です。
サイト構築の専門知識がない方でも、SNSツールを扱える程度の知識があれば大丈夫でしょう。
③価格競争を避けられる
モール型と比べると、競合他社と同じサイト上には表示されないため、価格競争をする必要はありません。
またモール型とは異なり独立したサイトのため、お店のコンセプトや情報もしっかりと見てもらいやすく、ブランディングにも最適です。
ASP型通販サイトのデメリット
①集客戦略が必要になる
ASP型通販サイトは独立したサイトになるため、サイトに訪問してもらうための集客戦略が必要になります。
主にWeb広告やSNS広告が必要になりますが、「BASE」等ではInstagram連携ができる機能があるので、その機能をうまく運用する必要があります。
②デザインの自由度が限られる
モール型に比べると、デザインの自由度が高いASP型ですが、あくまでASPサービスのシステム範囲内でのデザインしかできません。
外部連携サービスなども限られてしまいますので、どのASPサービスを利用するかを決める際は、どのような機能が備わっているかを見極めた上で選ぶ必要がありそうです。
ASP型の特徴グラフ
実は当社のサイトも、ASP型だった時期があります。(あれ?デジャブ?笑)
私が入社したての頃はカラーミーショップを使用していましたが、現在はCMS型の通販サイトに変更になりました。
会社の成長に伴い、今までさまざまなサービスを利用してきたからこそ、それぞれのメリット・デメリットが分かります!
知識ゼロの飲食店オーナーにおすすめなのはASP型通販サイト
ここまでで通販サイトの種類とそれぞれのメリット・デメリットについてご説明しましたが、「結局、知識ゼロの人が通販サイトを始めるならどれがいいの?」と思われた方も多いと思います。
簡単にそれぞれの特徴から考えてみると、モール型は集客力を求める方に、CMS型は大手企業に、ASP型はネット初心者におすすめのサイト構築サービスとなっています。
そして結論から言うと、専門知識ゼロの飲食店オーナーにおすすめなのは「ASP型通販サイト」です。
コロナ禍の今、飲食店が通販サイト作成のために初期費用を投入することはなかなか難しい状況です。
ASP型通販サイトはサーバー開設の必要もなく、初期費用無料から始められるサービスが多いため、「今の状況をどうにかしたい」「上手くいくか分からないから、初期費用をかけずにお試し感覚で通販サイトを作成してみたい」という飲食店におすすめです。
ということで、これからの記事では、主にASP型通販サイトのサービス紹介やテクニックについてまとめていきたいと思います!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
通販サイトといっても構築方法はさまざまなことがお分かりいただけたかと思います。
それぞれの構築方法のメリット・デメリットをしっかり理解して、通販サイトの導入に向けて動いていきましょう。
次回は、「はじめての通販サイト作成におすすめのサービス紹介」について書きたいと思います。お楽しみに!
written by ユニネク企画チーム しまぽん
この記事では、通販サイト(ECサイト)の立ち上げ方やサービスについて簡単にご説明します!通販サイトといっても構築方法はさまざま。それぞれの構築方法のメリット・デメリットをしっかり抑えましょう♪