通販サイトを作ろう①

この記事では、飲食店が通販を始める際に必要な許可についてご説明します!
実は、通販サイトを作る前のこの下準備が一番重要です。ぜひ最後まで読んでくださいね♪


こんにちは!ユニフォームネクスト企画チームのしまぽんです。
前回、飲食店応援プロジェクトの趣旨についてご説明させていただきました。
この記事が、飲食店応援記事としては記念すべき第一回目の記事になります!(気合い入ってます)
今回は「飲食店が通販を始めるために必要な下準備」についてまとめていきたいと思います。

このページの目次
  1. 飲食店が通販サイト(ECサイト)を運営するために必要なこととは?
    1. まずは販売する商品を検討しよう
    2. 商品を販売する際に必要になる許可を取ろう
    3. 食品表示にも気をつけよう
  2. まとめ

ライター紹介

ユニフォームネクスト
企画チーム しまぽん

ユニフォームネクスト企画チームリーダー(飲食店応援プロジェクトリーダー)
飲食店ユニフォームのネット通販業界シェアNo1サイト「フードユニフォーム」の企画・構成、分析担当の責任者
こう見えて、一児の母。息子には何でも買い与えてしまう親バカな一面あり。
趣味は手芸。当社マスコットキャラクター『ユニまる』ぬいぐるみの作者。

▼経歴
2014年4月 新卒入社/WEBデザイナーとして制作グループに配属
2018年1月 入社4年目にして制作チームリーダー就任
2020年4月 出産・育児のため休職
2021年5月 復職/企画チームに異動

飲食店が通販サイト(ECサイト)を運営するために必要なこととは?

通販サイトの運営は、少し勉強すればどんな方でもはじめることができる便利な時代になりました。
今はフリマアプリなどを使えば、個人でも簡単に商品を出品できますよね。


では、飲食店が通販サイトを作り、すぐに店内で売っているお弁当などを販売してもいいのでしょうか。


答えはNOです。法律違反となる可能性もあり「懲役または罰金の罰則対象」になります。
場合によっては営業停止処分となるケースもあるようです。こわいですね・・・
まずは販売したい商品を決め、商品販売に関する許可を必ず取得しましょう。

まずは販売する商品を検討しよう

突然ですが、貴店の売りはなんでしょうか。
飲食店といってもさまざま。商品やお店の特徴も異なります。
通販サイトを作成する前に、どんな商品なら自社の売りを十分にアピールできるのか、どんな商品なら通販サイトを通して販売が可能なのか考えてみてください。

例えば、ラーメン店は家で作れるラーメンセットの販売、洋食屋は冷凍ハンバーグやポタージュスープの販売、焼肉屋は生肉の販売、お寿司屋は冷凍ネタの販売など。


例では簡単に言っていますが、通常の店舗での出来たての提供とは異なります。
お届けに時間がかかる分、お店で食べる味に近づけるために味や作り方を変える必要があり、場合によってはたくさんの試作などが必要になることでしょう。
その中で、自社の強みを最大限に生かせる商品、他店舗と差別化を図ることができる商品を作ることが重要になってきます。
まずは同業者がどのような商品を販売しているのか、市場調査するのも有効な手段です。


商品を販売する際に必要になる許可を取ろう

販売する商品が決まったら、次はその食品の種類に応じた営業許可を取りましょう。
私は法律には詳しくありませんので、この点に関しては飲食店経営をされているみなさまの方がよくご存知かもしれません。
ここからは引用を使いながら、商品販売に関する許可についてまとめていきます。
※営業許可の要否などは、施設所在地の保健所により異なる可能性があります。詳しい情報については所轄保健所でかならずご確認をお願いします。

「飲食店の営業許可は、あくまで飲食の店内提供に対する許可です。ネットショップで食品を販売する場合、作るものに応じて製造業や販売業の許認可が必要になります。たとえばオードブルを売るなら<そうざい製造業>、自家製キムチは<つけ物製造業>、ラーメンセットなら<めん類製造業><食肉製品製造業><調味料等製造業>など。また、販売する食品によって<魚介類販売業><乳類販売業>などが必要なケースもあります」

https://www.foods-ch.com/gaishoku/1611194968202/

ネット通販の運営に必要な許認可は、おもに「製造業系」と「販売業系」のようです。
その中でさらに「◯◯製造業」「◯◯販売業」など細かく許認可が分かれています。

大分類 小分類
調理業飲食店営業
喫茶店営業
製造・加工業菓子製造業
あん類製造業
アイスクリーム類製造業
乳処理業
特別牛乳搾取処理業
乳製品製造業
食肉処理業
食肉製品製造業
魚肉ねり製品製造業
食品の放射線照射業
清涼飲料水製造業
乳酸菌飲料製造業
氷雪製造業
食用油脂製造業
マーガリンショートニング製造業
みそ製造業
醤油製造業
ソース類製造業
酒類製造業
豆腐製造業
納豆製造業
めん類製造業
そうざい製造業
缶詰または瓶詰食品製造業
添加物製造業
食品の冷凍または冷蔵業(冷凍食品の製造)
販売業乳類販売業
食肉販売業
魚介類販売業
魚介類せり売営業
氷雪販売業
運搬・保管業集乳業
食品の冷凍または冷蔵業

◆営業許可業種の解説はこちらをご覧ください。

では、店舗によって必要になる許可の具体例をあげてみましょう。

ラーメン屋が「家で作れるラーメンセット」を販売する場合

たとえば、ラーメン屋が生麺とスープのラーメンセットを販売しようとする場合、
飲食店の営業許可に加え、下記のような許可が必要になる可能性があります。

  • 生麺・・・めん類製造業
  • 具材・スープ・・・そうざい製造業
  • チャーシュー・・・食肉製品製造業
  • 食品を冷凍して発送する場合・・・食品の冷凍または冷蔵業
食材の種類によって必要な許可が異なる!


特に製造業に関しては食品の種類によって必要な許可が異なるため、販売したい商品を細かく分類分けし、必要な許可を申請する必要があるようです。

飲食店や喫茶店の営業許可がある場合、販売業系の許認可取得はさほどハードルが高くなく、必要書類に記入し、保健所に届け出ることで取得可能なようです。
その反面、製造業系の許認可取得はハードルが高く、設備面の条件をクリアする必要があります。
製造許可をもらうためには、飲食店の厨房と製造の厨房を分ける必要があり、オープンキッチンなどの店舗に関しては、この点が一番の難関かもしれません。
製造業の許可が必要な場合は、それなりの設備投資が必要になりそうです。


焼肉屋が焼肉セットなどを販売したい場合は、お付き合いのある精肉業者に委託製造する方法なども有効とのことでした。
どちらにしても、まずは保健所に行き、相談することをおすすめします。


食品表示にも気をつけよう

ネットショップで食品を販売する場合、法律に基づいた食品表示が必要です。
食品の包装容器などに義務表示事項を記載するだけではなく、
その情報をネットショップ上でも確認できるようにすることが望ましいと考えられます。

食品表示法とは?

販売されるすべての食品に対して、表示のルールを決めている法律のことです。
食品表示法で求められている表示のルールは下記の通りです。

  • 原材料などの表示(アレルギー表示、食品添加物を含む)
  • カロリーや栄養成分の表示

※小規模の事業者が製造販売する場合、栄養成分表示は省略可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。


飲食店経営では必要のなかったものが必要となり、最初の導入段階が一番大変そうですね・・・。
まずはこの記事でお伝えしたことを段階的にクリアしていきましょう!


まとめ

いかがでしたでしょうか。
私も今回の記事を作成するにあたり、いろいろと調べてみて大変勉強になりました。
改めて食品のネット通販というものは、越えなければならないハードルがあり、一筋縄ではいかないのだな・・・と思いました。
ですが、新しいことを始めるというのは、そういった苦労がつきものです。
現状打破するためには、チャレンジすることも必要だと思います。
また、詳しいことについては「その道のプロ」に聞くのが一番です。
通販サイトの作成をご検討中の方は、ぜひ一度施設所在の保健所にご相談してみてください。
この記事が少しでも飲食店のみなさまのお役に立てていたら嬉しいです。


次回は、「ネット初心者におすすめの通販サイト立ち上げ方法・サービスとは?」について書きたいと思います。お楽しみに!



written by ユニネク企画チーム しまぽん

■飲食店ユニフォームの通販【フードユニフォーム】はこちら