vol.3 西川電業株式会社様
人物紹介:西川電業株式会社 常務取締役 山下博文 氏 入社歴39年。現在は若手の育成(取引先への同行や、メンタル面のフォローなど)や自ら学校や就活セミナーへ赴いたり、面接をおこなうなどの採用活動を行っている。 また安全委員会として各現場へパトロールに行き、技術の継承やアドバイスもしている。他社の様子もそこで見ることができるため、自社にないよさをみつけ積極的に取り入れている。 以下:山下常務: |
(H30.8現在)
CONTENTS 1分でわかるユニフォーム×仕事人
└インナーまで支給しようと思った理由
└社員の皆様へアンケートを実施しました
└人材確保のために取り組んでいること
>>今回のユニフォームはこちら
コンプレッションウェアをユニフォームに
―ユニフォームとしてコンプレッションウェアを支給する企業は少ないですが、どうして支給しようと思ったのでしょうか。
山下常務:きっかけは高校野球を見ていて、なぜ真夏に長いピタッとしたインナーを着用しているのか疑問に思ったことでした。
ずっと気になっていて、最近若い社員が着用しているのを見かけたので直接聞いてみると「これを着ている方が涼しい」と言っていました。汗をかいてもすぐ吸収して乾くし、ベタつかないというのを聞き、驚きました。
作業中は長袖であればいいので、そんなに涼しいなら、と一度採用してみることになったのです。すると社員からとても好評で、夏場だけでなく冬用も採用することにしました。
山間部の鉄塔から伸びる電線で作業する従業員の皆様
冬でも山の上まで行き鉄塔に登ったりするため、汗をかきます。普通の肌着だと汗が冷えて寒くなってしまうのですが、コンプレッションウェアを着ることでその寒さが軽減されるのではないかと思ったのです。
その一方で作業指示を出す係など、同じ現場にいても作業内容の違いで発汗量や体感温度が変わります。
そこで作業に応じたコンプレッションウェアの使い分けをしたいとご相談したところ、一般的な生地感のものと裏起毛のある厚手の凄く暖かいものと二つ提案してもらい、仕事の内容によって使い分けられるようにしました。
作業中の様子
―コンプレッションウェアなどを会社から支給することで福利厚生の充実になり、人材確保にも繋がっているように感じます。
山下常務:私も現場作業をしてきた身で、仕事のつらさを知っているため、
「支給したら喜ぶだろうな」と思うものを積極的に導入しています。
ひとえに「社員がいなければ仕事にならない」という思いからおこなっていることですが、
作業服以外のものまで支給している会社は少ないため、そこから人材確保や社員満足度の向上にも繋がっているのかもしれません。
最近は毎年数名ずつ採用することができており、とてもいい流れで会社が動いているのを感じます。
―作業服以外を支給したのは、コンプレッションウェアがはじめてだったのでしょうか?
山下常務:作業服以外を支給し始めたのはレインウェアが最初です。
きっかけは私がまだ若かった当時、営業マンが飛び込みでレインウェアを売り込みに来て、実物を見たらすごくいいものだと感じました。
同じ部署の部長から「このレインウェアの導入を社長に直談判してこい」と言われて交渉しにいき、採用することになったのです。
―そのころから社員みんなが働きやすいものを導入していこうと考えられていたから、今の充実した環境があるのですね!
写真を見せながらお話してくださる山下常務
―では弊社にお声をかけていただいた「きっかけ」はなんだったのでしょうか。
山下常務:もともと別のユニフォーム会社から購入していたのですが、よく会社に顔を出してくれて、お手製の営業通信のようなものを持ってきてくれていたユニフォームネクスト(ワークユニフォーム運営会社)さんに、一度お願いしてみようかということになりました。
メインで使っている作業服を替えたいと思っていたので、いろいろと提案してもらったのですが、いい代替商品がなく変更することはできませんでした。
いろいろと相談する度に、担当者の方の提案力や真摯な対応に感動し、コンプレッションウェアやイベント用のTシャツ、女性の事務服など少しずつお付き合いを広げさせてもらっています。
―導入したコンプレッションウェアに関して
お客様や同業者から声を掛けられることはありますか?
山下常務:「すごく暖かそうだけどどこで購入したの?」と聞かれてユニフォームネクストさんで購入していることを伝えました。コンプレッションウェア以外のことでもいろいろ相談に乗ってくれるので、一度連絡してみたら?と薦めておきました(笑)。
―会社として、今後どのような製品があれば、支給したいと思いますか?
山下常務:冬に雪山を登ることがあり、普通の手袋では寒くて手がかじかんでしまうので、マイナス数十度まで耐えられる防水手袋の支給を考えています。
残念ながらユニフォームネクストさんでは取り扱いがなかったのですが、この手袋が販売されている別のネットショップを教えていただきました。
自社の売上にならないのにそこまでやってくれるのかと驚きましたね。
採用商品はこちら
コンプレッションウェア、社員からの評判は?
コンプレッションウェアを着用していただいている従業員の方
実際にコンプレッションウェアを支給されている社員の皆様にアンケートをおこなったところ、
着心地や支給の要望について率直な意見をいただくことができました!
支給前から、コンプレッションウェアを着用していた方もいらっしゃったのですが
今回採用いただいたものに変更したところ、「暖かくなった」「仕事がしやすくなった」という声がほとんどでした。
また着用していなかった社員の方からは、「快適になった」という声ばかり!
コンプレッションウェアの大切さが、現場で働く生の声を通じて知ることができました。
社員の皆様に聞いた「働きたい理由」
コンプレッションウェアなど作業服以外のものを支給することで、社員満足度につながる取り組みをおこなっている西川電業様。社員の皆様が会社に対して感じていること、働きたい理由などもお聞きしました!
最近の傾向は、福利厚生や休みが重視されると予想していましたが、実際は給料を1番重要視されているようでした。
しかし給料が1位に来ているのにもかかわらず、
最後の項目である「西川電業で働きたい理由」では、「職場内の人間関係が良好」という理由が最も多い結果になりました。
「職場内の人間関係が良好」、そんな環境を築ける西川電業様の取り組みについて、
山下常務に聞いてみました。
社員の風通しがいい環境がある、西川電業様の取り組み
―社員のモチベーションをあげるために行っていることはありますか?
山下常務:身近なことだと、打ち上げです。1つの現場が終わると反省会を兼ねた打ち上げに行ってこいと言っています。若い従業員たちにリフレッシュしてもらうことで、また新しい気持ちで次の仕事にむかってもらいたいという考えでおこなっています。
それから2年に1度、海外旅行もあります。
強制ではありませんが、特別な事情がない限りみんな参加していますね。
他には資格取得で合格祝い金を渡しています。
資格取得を推奨することで、資格を持っている人が持っていない人に教えてあげるような環境づくりに繋がっているのです。
また福井県の「会社別給与ランキング」のようなものに参加していて、
うちの会社がどの位置にあるかを、相対的にわかるようにしています。
働きやすい環境づくりを常に心がけているので、休日出勤や夜中に除雪などで出勤する際は、特に気をつかっていますね。
昨シーズン(2018年)は記録的な大雪ですごく大変でしたが、うちの社員はそこまで気持ちが下がっておらず、
月末の給料を渡す時に「こんなに貰っていいんですか!?」と言われたぐらい、みんな喜んでいました(笑)。
―弊社もそうですが、常務と社員の方々のやり取りを拝見すると、役職関係なく社員間のコミュニケーションが取れているように感じました。
山下常務:会社の風通しはいいと感じています。
役職が高い人から積極的に話しかけていることもいい理由だと思いますね。
先輩が後輩に資格の勉強を教えることもあります。社員全体の底上げが非常に大事なことで、後輩の従業員が辞めてしまうと、先輩がその後輩の仕事を引き継ぐことになるんです。
そうなってくると会社全体の士気も下がっていきますし、先輩や上司からしてもマイナスのことしかないので、積極的に教えているのだと思います。
私は、社員にたくさん経験を積んでほしいので、失敗を叱る以上に小さな成果でも褒めるように意識していますね。
―貴社は福利厚生を含め、社員を本当に大切にしているということが感じられるのですが、それでも人材採用はやはり難しいのでしょうか。
山下常務:業界的にやはり厳しいです。
仕事環境の「暑い」「寒い」が激しいので、どうしても人が集まりません。
インターンシップや会社説明会などにも積極的に参加しています。
昔は業務のことをメインに説明していましたが、今はそれよりも福利厚生や社内イベント、どんな会社なのかをわかりやすく説明するようになりました。
まず会社に来てもらうことが大切だなと思うんです。
来てもらってから業務の説明をすればいいかなと。
高校生に関しては学校の推薦が多いのですが、最近は学校のほうから選んでいただけるようになっています。「西川電業さんは入っても辞めている人が少ないから」と、学校が推薦する企業の上位に来ているのを感じます。
また嬉しいことに、同業他社を知っている中途採用の従業員から「こんなにいい会社はないよ」と言ってくれる人もいるんです。
近年の離職・採用データ
▼離職者
平成18年度以降入社の社員 23名中2名
▼採用
平成29年度採用 5名
平成30年度採用 2名
平成31年度採用予定 5~6名
―今後の目標を教えてください。
山下常務:人材の確保は、ありがたいことに毎年採用することができています。
そのため今入社している若い社員に早く資格をとって一人前になってもらい、現場をもてるようになってもらいたいです。
それができるようになれば、若いうちから仕事を回せる人材も多くなるという理想の会社ができます。
そんな会社を目指していきたいです。
取材を終えて
社員のことを1番に思っている会社である、ということがとても伝わってきました!
業務に必要なものは社員からの希望を受け積極的に取り入れていくなどしており、本当に素敵な会社だなと感じました。
社員間のコミュニケーションもしっかりと取れており、山下常務も「悩んでそうだな」「しんどそうだな」と思う社員には積極的に話しかけているとのこと。何でも話して大丈夫だよという姿勢でいるため、悩み相談されやすい環境作りができていました!
さまざまな取り組みが人手不足の解消に繋がり、また人材定着にも繋がっているということが取材した中でひしひしと伝わってきました。
訪問してお話を聞かせていただければいただくほど、自分も「西川電業様で働いてみたいな」と思うほどでした。
この度は取材にご協力いただきまして、本当にありがとうございました!
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interview by ユニネク営業チーム