
コックシューズ。
厨房靴、厨房シューズとも呼んだりしますが、
その名の通り、厨房でコックさんやスタッフが履く靴のことです。
こんにちは。
ユニフォーム専門店の東野です。
飲食関係のお店で働く方々は、
コックシューズという厨房専用の靴を愛用しています。
一見すると、普段履いているようなワーキングシューズやスニーカーと見た目は同じなので
コックシューズ、厨房シューズと言われても、違いがわかりにくいかもしれませんね。
コックシューズは、飲食業界で働くひとの悩みに応えるべく
日々、進化していて実に興味深いです。
これまであまり触れることのなかった
コックシューズの世界へお誘いします。
1.コックシューズって?
コックシューズは、厨房で働く人のために考えられた
厨房やキッチン専用の靴です。
一般的な靴と一体、何が違うのでしょう?
まず、水や油に強く作られています。
厨房の床は水や油で滑りやすくなっています。
熱くて重い寸胴を運んでいるときに転倒!
なんてことになると、重大な事故につながってしまいます。
靴底を見てみると、
コックシューズの靴底は、溝がしっかりとあります。
この溝、そして素材が、滑りに耐えられるよう設計されています。

溝を見ると、コックシューズの奥深さを感じませんか。
私は、ワクワクしてきます。
そして、水が侵入しないように通気のための穴を設けていません。
生地も水に強い素材を使用していて、汚れにくくもなっています。
またシューズの先に硬い芯が入っていて、
包丁や、重い鍋の落下からつま先を守ってくれるコックシューズもあります。
2.コックシューズはどこで買える?
一般の靴店でコックシューズを取り扱っている店舗はなかなか少なく、
以下のところで購入することができます。
②ホームセンター・量販店
③ユニフォーム取扱業者
④ネット通販
①ワークマンなどの作業着専門店や、
作業服や厨房機器が充実している②大型ホームセンターでは、
店舗に在庫があれば即購入することが可能です。
履き心地を試して吟味して購入することができることがメリットです。
③ユニフォームを取り扱っている業者に問い合わせれば、
取り寄せてもらうこともできます。
今日中に必要!というほどお急ぎでなければ、
④ネット通販での購入も可能です。
③、④に関しては選択肢が多く、あらゆるメーカーのコックシューズから選んで購入できます。
さらに、店舗で購入するよりも安くなる場合もあります。

それぞれのメリット・デメリットがあるので、目的に合わせて購入してください。
3.コックシューズのお悩み
コックシューズを愛用されているお客様には
さまざまなお悩みがあるようです。
疲れる
厨房での業務は、長時間立ちっぱなしで
とにかく足が疲れます。
そんなお悩みを解決するのは、靴のクッション性。
足裏にフィットして、
優しく足を保護してくれるコックシューズがおすすめです。
滑る
基本的に滑りにくい仕様になっているコックシューズですが、
使用年数や、過度に油や水を使用する場所だと、
本来の滑りにくさが発揮できないこともあります。
さらに、商品によって滑りにくさに差はあります。
滑りにくさを強くアピールしている商品ほど滑りにくい傾向があります。
重い
靴底の素材がしっかりしたゴムで、先に芯が入っているものは多少重くなります。
コックシューズで重いものは全体的に少ないですが、
ネットなどで探す場合は、片足分の重さが記載されているので
そちらを参考にするとよいかと思います。
ちなみに卵Mサイズ1個で約50gです。
蒸れる
このお悩みが一番解決が難しい事柄です…。
コックシューズは水が入らないようにするため、
通気性を良くするための穴を設けたり、
通気性の良いメッシュ素材は使用できません。
通気が悪いので、どうしても蒸れてしまいます。
蒸れを改善するのは難しいですが、
蒸れによって生じるニオイや、菌の繁殖をおさえるために
抗菌や防臭をアピールしている商品を選ぶとよいです。

靴のインソール(中敷き)が取り外しできるものは
インソールをこまめに洗濯でき、お手入れがラクチンで清潔です。
どのお悩みを解決したいか、優先順位を決めていくと、
自分が履きたいコックシューズが明確になってきますね。
4.コレがおすすめ!コックシューズ12選
お悩みによって、履く用途によって、選ぶコックシューズも多様です。
用途や形状別に分けて、コックシューズをご紹介しますね。
定番、スリッポンタイプ
コックシューズの中で最も種類が豊富で、使用人口も多いスリッポンタイプ。
水の侵入を防ぐための、優れた形状です。
最強コスパのコックシューズ
コックシューズ(39-CS001)
価格:1,815円(税込)~
清潔で滑りにくいコックシューズ
厨房シューズ(02-85665)
価格:2,618円(税込)
蒸れを軽減したコックシューズ
シェフメイト(33-S101)
価格:3,135円(税込)~
吸汗速乾性のあるコックシューズ
厨房シューズ(71-B-7000)
価格:6,270円(税込)
つま先を守ってくれるコックシューズ
つま先保護芯入り厨房シューズ(71-TY-300)
価格:4,620円
滑りにくさを追求したコックシューズ
なぜ厨房でコックシューズを履くのかの一番の目的は、滑りにくいこと。
コックシューズの歴史は、
いかに水や油で滑らないものにするか、です。
滑りにくさを追求し、なおかつ快適性を求めたコックシューズです。
従来品の2.5倍滑りにくいコックシューズ
厨房シューズ(71-H-5000B)
価格:4,180円(税込)
究極に滑りにくいコックシューズ
アシックス厨房シューズ(71-1A004)
価格:7,832円(税込)

コックシューズの滑りにくさを実験してみました!こちらの【滑りにくいコックシューズってどれ?人気商品と比較してみた!】をぜひご覧ください!
脱ぎ履きしやすいサボタイプ
飲食店の業務は、厨房だけでなくホールに出ることも少なくありません。
テーブル、小上がり、座敷など
提供する場所によって靴の脱ぎ履きが頻繁になる場面もあります。
そんな時に重宝するのが、サボタイプ。
履き口が浅いので、脱ぎ履きがラクチンです。
脱ぎ履きしやすいサボコックシューズ
サボコックシューズ(39-CS002)
価格:1,815円(税込)
水を大量に使う職場の定番長靴
水を多く使い、丈の短いシューズでは対応できない場所なら、
定番の長靴がおすすめで、やはり安心です。
水や油で滑りにくい上、
調理や食器洗いの水まわりの作業も足元を気にせず作業に集中できます。
価格もお手頃な白い衛生長靴
衛生長靴(02-85762)
価格:2,200円(税込)
先芯のある安全長靴
衛生長靴(02-85707)
価格:3,053円(税込)
サンダルタイプのコックシューズ
普段みなさんも履いているサンダルにも
厨房用として販売されている商品があります。
サボタイプと同じように脱ぎ履きがラクチンなので、
接客用に特に重宝します。
クロックスの厨房用サンダル
クロックス/ビストロ(34-10075)
価格:5,217円(税込)
ワーキングシューズタイプのコックシューズ
ヒールに高さがあり、ワーキングシューズにも見えるコックシューズは、
キチンとした印象が大事な飲食店には重要になります。
スリッポンタイプだと、シンプルすぎてカジュアルに見えますが、
ワーキングシューズタイプですと、ホールへ出る必要性が出ても、安心です。
軽くてキチンと感のあるコックシューズ
厨房シューズめちゃ軽クック(02-85660)
価格:3,410円(税込)
※記載の価格は全て、記事執筆時点の情報を引用しています。
5.普段履きの靴として愛用するのもOK!
これまでもお伝えしていますが、
コックシューズは普段履いている靴と比べて、滑りにくいのが特徴です。
さらに、スリッポンタイプはシンプルなので
デザイン的にもおしゃれに見えます。
そこに目をつけた妊婦さんたちの間で人気になったのが
大手作業服販売店のワークマンのコックシューズでした。
雨の日も滑らず安心で、フラットでおしゃれ。
しかも、お値段も安い!
当店のお客様の中には、コックシューズを
お年を召されたお母様にプレゼントされた方もいらっしゃいました。
幅広タイプが多いので、
ゆったりと履けてラクチンなのも人気のようです。
また、水の侵入の心配がないので
サンダルタイプをガーデニング用で使用されている方も。
コックシューズは長時間働く人のために
比較的軽く、疲れにくい設計にもなっていますので、履き心地にも満足できます。

「私、こんな場面で使用しています!」
という方がいらっしゃいましたら、是非とも教えてください♪
おわりに
コックシューズの世界はいかがでしたか?
厨房で働くひとを想って作った靴が、妊婦さんにも認められているとは。
今後もきっと進化を遂げていくであろうコックシューズに、
これからも期待を寄せて見守っていきます!
他にどんなコックシューズがあるのか知りたい方は
こちらの【コックシューズ・靴・調理長靴】のページも参考にしてください。
売れ筋ランキングも確認できます♪
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written by ユニネクWEB制作チーム 橋本 朋美 & 東野 利範
この記事を監修してくれたユニフォーム博士
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岩田 百志(いわた もとし) ユニフォームを販売して20年。 豊富な商品知識から、商品の特徴(素材・デザイン・機能面)を瞬時に判断し、お客様に最適なユニフォームを提供するユニフォームコンシェルジュ。 現在では、後身の指導にアドバイザリーとしても尽力。 |
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厨房での履き物というと、
スニーカーや白い長靴、黒のワーキングシューズを連想されるかも知れません。